続き…
私は少年同士の心のふれあいが好きだ!!! これを描きたい!

ある晩、竹宮恵子は、新しいストーリーを、 時間という長電話で
増山氏に語って聞かせた。これこそ「風と木の詩」の誕生であった。
しかし、少女漫画に男女のキスシーンでさえはばかられた当時、
少年同士のベッドシーンストーリーから始まる「風と木の詩」の構想を編集部が扱うはずがなかった。

竹宮は、まず、そのときとりかかっていた読み切り漫画を、
どたん場で、少年と少女の友情物語から少年愛の色濃い物語へと変更した。

編集部は、まっさおになった。
書き直させたくても、時間がなかった。
「サンルームにて」 (旧題「雪と星と天使と」)は、こうして世に出た のである。

この作品「サンルームにて」は、編集部に、
少年愛という内容を含むスキャンダラスな作品「風と木の詩」を
扱わせるための一つの布石であった。 構想上でも、セルジュをすでに創り上げ、
ジルベールの変形エトアールを登場させるなど「風と木の詩」へのスタートをきっていた。

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竹宮さんの主張通りに文章化していると思われます。
ここで検証されたポーヴレトとの類似要素を考えると、
ヒーロー扱いが恥ずかしい。
それと「雪と星と天使と」程度で編集部が真っ青になるかなあ。