ううーっ! ううっ!

ロスマリネが髪を振り乱し猿ぐつわの向こうから、くぐもった悲鳴を上げる
…が、その悲鳴もすぐに切羽詰まったような荒い息づかいと甘いよがり声に変わっていく
オーギュストがロスマリネのペニスを乱暴に扱きはじめたのだ

ロスマリネの痺れているはずの優美な両脚はピンと伸びて、足の指もきつく曲がっていた
それは彼が今、与えられている快感のすさまじさを物語っている

数分後、オーギュストが扱いている白い王子のペニスの先端から白濁した液体が噴き出した
すかさずジュールが巻き尺で飛距離を計測してオーギュストに報告する
「2メートル25センチです」

オーギュストはハサミをつかむと、ロスマリネの長い巻き毛を5センチほど切っていった
美しいプラチナブロンドの髪の束が床にパラパラ落ちていく

ロスマリネは身体の裡(うち)からゾクゾクッとする抑えようのない被虐の快感がとめどなく湧き上がるのを感じていた
子供の頃から強度のマゾヒストの自覚があった彼は、それを隠すために王子様ごっこで使用人の子供を虐げていたのだ

その仮面がいま剥がされてしまった
そしてあろうことか、その秘密をオーギュストとジュールに知られてしまったのだ

オーギュストはロスマリネのペニスを再び扱きはじめた
数分後、ロスマリネが白濁液を噴き、ジュールが計測する
今度は被虐の性感が加わった分、かなり記録が出たはずだが…

「3メートル82センチ」

オーギュストはロスマリネが子供の頃から大切にしてきた長髪に容赦なくハサミを入れていく
そのとき…ジュールが叫んだ

「一滴だけ遠くへ飛んでました。4メートル12センチ」