ジル本は兜を脱いだかのような印象すらあるのに
でもそれだけふっきれた竹宮さんが幸せに見えたことも気に入らなかったのかね
それから萩尾さんからすれば自分こそが被害者なのにあれじゃ竹宮さんが気の毒に思われる
でも、竹宮さんがつらい思いをしていたのはのは事実なんだろうし
萩尾さんを悪者にするような書き方でもなく
あの本は業界からの評価の高さを印象付けていた

教員職や学長職を経験したのがよかったのか、こういうとを言えるようになった
竹宮さんの成長や余裕が感じられる

多分、昔の竹宮さんに欠けていたのは余裕だったんだろうなって思う
いくら竹宮さんが自分の凄さを誇示し自己主張をしまくっても
多分精神面も含め萩尾さんが優位にあった
でもジル本でその精神的な構図が変わったのかな

今だって、自分の本で頭を下げている竹宮さんが大人で
自分が傷付くことにはあれだけ敏感なのに、竹宮さんに限らずいろんな人について
本で無神経にぶちまけ、でも自分のことは入念に守りまくる書き方をし
しかも本の終わりはこどもおじさんならぬこどもお婆さんのお手によるような内容
って印象はある