くろいひつじの凄いところは、マジョリティ側も決して嫌な集団ではないところ
みんな音楽が好きで、才能に恵まれる人も多くて、そんな自分たちに誇りを持っていて、絆も強くて、だからといってできない人を露骨に見下すこともしない
そんな自分たちに疑問を持つこともない善良な人達
周りもうらやむ家族だと思うよ
もし主人公が一族中に理解者がいなくて爆発して殺傷事件でも起こしたとしても、絶対に他の家族も警察も部外者も誰一人わかってくれない
「僻みから来る逆恨みによる凶行」と片付けられて終わり
だからこそマイノリティ側は本当に辛くて孤独なんだと思う
凄い短編
例によって16ページ