大阪府高槻市で昨年7月、保険金目的で資産家女性を殺害したとして殺人容疑などで再逮捕され、大阪府警福島署の留置施設で首をつっているのが見つかった高井(旧姓・松田)凜(りん)容疑者(28)が1日夜、死亡したことが分かった。
凜容疑者は心肺停止の状態で救急搬送され、治療を受けていた。容疑者の死亡によって刑事責任は問えなくなり、動機を含めた事件の全容解明は極めて困難な状況となった。

府警によると、凜容疑者は1日午前7時ごろ、留置施設の単独居室で、私物のTシャツ複数枚の裾部分をひも状に束ね、金網にかけて首をつっているのが見つかった。
Tシャツの裾を素手で千切って加工したとみられ、居室内に持ち込んでいた。凜容疑者は7月20日から福島署で留置され、捜査員との雑談では「逃走を考えている」と発言し、巡回する署員の動きをうかがう様子もあったという。