「人間性が問題」「タイミングとしてはノーだ」。週刊文春に「禁断愛」のお相手と報
じられた倉持麟太郎弁護士(34)を政策顧問に迎える山尾志桜里衆院議員(43)の
あきれた行動を、地元の愛知7区(尾張旭市、瀬戸市、東郷町など)は認めるのか。8
日に現地で有権者の声を聞いてみると案の定、地元の後援会長や支持者から、怒りや嘆
き、批判の声が噴出した。

倉持弁護士の起用について「急がなくても良かったんじゃないかと思う」と語るのは東
郷町後援会長の野々山利博さん。後援会長という立場ゆえ言葉を選びながらも、「(報
道されてから約2カ月という)タイミングとしては“ノー”だ。国民や支援者の気持ちを
大事にしているんだったら、1年後でもよかったと思う」と苦言を呈した。
耳の痛いことも直言するため、「山尾さんは私のことを煙たがっているかもしれない
が」という野々山さん。山尾氏の性急な行動に「(無所属で)働く場所が狭まるといっ
ても、少しずつ広げていけばよかったのに」と嘆息をもらす。
同じ東郷町では「もともと好きじゃないもの。態度が好きじゃないわ。えらそうっての
もあるし」(70代女性)、「変わっとるよね! 山尾さんには入れません」(別の7
0代女性)との声も。
「人間性が問題だと思う。(倉持氏を)顧問にしたことで何もなかったとでも言いたい
のか、本当に何かあったのかは知らないけど普通では信じられない」と目を丸くした6
0代の主婦もいた。
次に山尾氏が事務所を構える尾張旭市で聞いてみた。
60代の女性商店主は口をとがらせた。「(倉持氏と)話をしただけというなら事務所
でもできる。ホテルなんかに行くことないわ。今日またテレビで取り上げられているの
見て『当然や』と思ったわ」
50代の男性商店主は、山尾氏の支持者ではあるが、「公人の前に人間だからしちゃう
のかもね。そりゃあ何もないわけないんだから。でもするならルールは守らないといけ
ない」と視線は厳しい。
もちろん、「認められたということじゃないんですか。選挙にも受かったしね」(東郷
町の主婦)、「政策顧問どうのっていうが、山尾さんは立派だよ」(尾張旭市の70代
男性商店主)と山尾氏を擁護する意見もある。

8日夕、同市内の山尾氏の地元事務所関係者を直撃すると、表情をこわばらせ、「まあい
ろいろなご意見がありますね」との言葉を残し、「立ち向かう。」と書かれたポスターが
張られた薄暗い事務所に入っていった。(海野慎介)夕刊フジ2017.11.10