「棋力は人間力」などの精神論を主張するプロ
棋士によって独占されていた最先端の戦術研究
の世界が、深層学習、アルゴリズムによって崩れた。

プロ棋士が主張する「幽玄」の世界は、間違いな
く「有限」の世界に変貌している。

今後、国際棋戦、各国の名人戦などは、プロ棋士
の給与分配のための、自己消費(ドメスティック・
コンサンプション)目的の棋譜生産になっていく。

自己消費目的の棋譜生産は、最先端の戦術や真理の
追及には、全く関係せず、貢献もしない。

人間のプロ棋士は、すべてがAIの「後追い」となり、
AIを取り入れた自己消費(ドメスティック・コンサンプシ
ョン)目的のアクティビティに終始していくだろう。

そのような囲碁プロ業界を社会がどのように受け入
れて励まし、世話(食べて行かせるか)をしていく
かが、今後の課題と言える。