ちょっと仕事が忙しくてここにくる暇がなかったのですが、そろそろ話を進めたいと思います。

私が不思議に思うのは、「2眼を作れるかどうかの教材(詰碁・死活)」はあるのに、
なぜ「1眼を作れるかどうかの教材」がないのか? という点です。

例えば私は、「六死八生」という言葉を、ずいぶん後になってから
(4dあたりになって本を読むようになってから)初めて知りました。

しかし実戦では、2線を這って「八生」とか「七本+下がり」で生きることなんてまれですよね?
そんな打ち方をした時点で、たとえ生きてもほぼ負けでしょう。
なので、「六死八生」という知識を生かす機会そのものが少ないと思います。
むしろ私は「三無五眼」(2線に3本並んでも一眼もできない、4本だと先に下がれば一眼、5本ならそのままで一眼)
という言葉のほうが利用価値が高いと思うのですが、そういう言葉は無いですよね?

実戦では「その場だけで二眼作って生きるか死ぬか」よりも「どこかで一眼作って別の場所でもう一眼作れるかどうか」
という問題のほうがよほど多く発生すると思います。
なので、「どういう形なら一眼できるのか(または後手一眼なのか)」というパターンを
たくさん勉強したほうが、級位者には有用だと思うのですがどうでしょうか。