ルール問題の本質は
日本式囲碁(日本ルール)と伝統ルールや現代ルールとの対応関係が定まっていないことにある

他の競技であれば、そんな日本ルールは認められないということで無視して終わりだが
囲碁の場合には政治的に日本ルールを無視できないという点が問題になっている

建設的な解決策としては対応関係を明確にするしかない
具体的には以下の3つのどれかだろう

A.日本ルールを伝統ルールの一部とする
切り賃と交互着手義務を復活させる規約改正を行えばよい
ルールを旧来の伝統的な形に戻すだけであるので理論的には問題はない
棋院のメンツのみが問題になる

B.日本ルールを現代ルールの一部とする
交互着手義務を復活させる(もしくはパス代と手番コミを導入する)規約改正を行えばよい
交互着手義務なら旧来の形(の一種)に戻すだけ
ただし日本ルールは現代ルールの誕生前から存在しているので理論的にはおかしなことになる
棋院のメンツも問題になる

C.日本ルールを日本伝統の固有ルール(日本式囲碁という固有のゲーム)とする
歴史的にはこれが最も正しいあり方
「日本式囲碁」等の別の名前を付けて大陸の囲碁とは完全に区別する
国際大会やアマの大会は囲碁のルールで行い、国内の歴史的な大会は日本式囲碁で行うという住み分け
規約の改正も用語の一部を修正するだけでいい

個人的にはC案が一番いいと考えるが議論の余地が大きいところだろう