これが昔の2st500だと回転数のあるところまでは全然パワーがでないのに
ピーク付近になっていきなり急激にパワーが上がるから、パワーのあるところを
維持してコントロールするのは並の人間では不可能だったんだよな

なんせほんのコンマ数ミリアクセルが戻ると急激なエンジンブレーキが掛かって
逆にほんのコンマ数ミリ余分に開けると今度は一気にウイリーしたりリアタイヤが
急激に空転してすっ飛ばされていくようなとんでもないモンスター

HRCで福井さんが就任するまでその異常なマシン特性に誰も異議を唱えなかったところに
問題の根深さが垣間見えた

その後ビッグバン技術の投入によって、初めて普通の人でもレーシングペースで走らせることの
できるマシンが開発され、以降motoGPに至るまで電子制御の発展により誰でも簡単に高速で
走らせることのできるマシンへと進歩していった