釣竿のテクノロジー
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現代の釣り竿はカーボンロッドが主流ですが、
高弾性カーボン、低樹脂カーボン、4軸カーボン、ナノアロイカーボンなどなど様々な技術が使われていますが
実際どういう技術で何がどれくらい違うのか、釣果にどれくらい影響するのか、メリットは何か、デメリットは何かを明確に知っている釣り人って少ないと思います。
ブログなんかをみてもかなり適当な記述が多いですし。
メーカー側もあえて語らず感性的な表現で濁していると思います。
なんかすっきりしないのでスレ立てしました。 ここで一番重要なことなのはトン数というのはカーボンの弾性であるということ
カーボン含有率とか、カーボン繊維の量ではありません。
つまりダイワのHVFとかSVFとかZSVFとかは「低レジン」の技術であって、「トン数」にはまるで関係ない話なのです。
低レジンであることは間接的に高感度につながりますが、極端な話をすると、高弾性だからといってかならずしも低レジンとは限りません。
現に、東レの場合、30t/35tで40tより低レジンのプリプレグがラインナップに存在しています。
http://www.torayca.com/lineup/product/pro_003_01.html
トン数が高くて高弾性であるということは「低レジンである=軽い」という傾向があるだけで、必ずしもイコールしないことがわかります。
プリプレグは
・カーボン繊維
・レジン(樹脂)
から成り立っており
ブランクの性質というのは、その2つの要素が合体した状態の話なのです。
トン数、つまり弾性というのは、プリプレグの中の炭素繊維密度の高さや樹脂の量の少なさの話ではない、ということです。
ここでニワカにクローズアップされるのが”レジン”・・・つまりは樹脂の存在です。
上記リンクのスペックを見ると、思いの外、レジンの量が多いことに気が付きます。
炭素繊維:樹脂
67:33
76:24
東レの場合、殆どのプリプレグがこのどちらかの割合ですね。
カタチを形成し、それを結合させるために必要なものなのでしょうけれど「意外と多いかも」というレベルを越えています。 ぶっちゃけ、めちゃくちゃ多くないですか?樹脂。
だって、ほとんどのロッドの説明書やメーカーHPなんかには大抵99%とか、98%とか、「粘りそう」な感じがするカーボンロッドでも90%前後のカーボン含有量が表記されていますよ。
ここで唯一わかることは、ロッドメーカーは東レから仕入れたカーボンシートに含有するレジン量(重量比)は書かなくてよい、ということです。
「カーボン含有率」はそのロッドを構成する「繊維」について、そのカーボン繊維比率を表しています。
つまり、「カーボン含有率」にはレジン含有量の情報は全く含まれていません。
大抵のロッドはカーボン繊維とグラス繊維でできています。「カーボン含有率」からは、カーボン繊維とグラス繊維の比率(体積比率)が読み取れます
(極稀にカーボンでもグラスでもない繊維を使うロッドもありますが)。
【補足】カーボン繊維(PAN系炭素繊維)の比重は1.74?1.95、レジン(エポキシ樹脂)の比重は1.11?1.40、グラス(ガラス)繊維の比重は2.5?2.6です
それぞれ別の仕様のロッドがA・B・Cがあるとして
全国釣竿公正取引協議会の会員メーカーならば
A) カーボン99%
B) カーボン90%
C) カーボン85%
こういう表記をすることになりますが、残りの素材の率は書きません。
カーボン以外の素材が書かれていない、残りの1%なり10%なり15%のマテリアルは
「ブランクの繊維ナントカカントカ率を密度やら体積やらの魔法の式で算出したもので炭素繊維ではないと除外されたもの」となります。
全国釣竿公正取引協議会の定める規約によると使用した繊維の含有量は必ず明記しないといけないので
E) カーボン80%グラス15%
このロッドのように別の素材の含有率を書いていない限り、残りのパーセンテージは「グラスなりボロンなりの別繊維」の含有量を指すものではないハズですが・・・? >>96
どうなんでしょう?
プレスの金型のように強い力や摩擦はかかりませんし、
加熱や冷却を繰り返しますが
熱硬化性樹脂の硬化温度は大抵200度以下とかですのでかなりの本数を作製出来るのではないでしょうか?
ご存じでしたら是非教えて下さい 各社が真似てるのを見るとシマノのクロス巻き製法が一番いいのかな?
ダイコーはブログでメリットデメリットあるみたいなこと書いてたけど オリムピックのATのように、航空機やレーシングカーのパーツを焼く真空圧力釜を用いたロッドが現在の最新技術だと思う。
童夢の夢の跡を東レが買い取ったカーボンマジック社だかに持ち込んで焼いて貰ったやつ。 >>97->>105
有名なブロガーの方文章ですね
ブログのコピーをそのまま張り付けてしまうのはあまりよくないかと思われます。
それとも「お前の知識はここのパクりだろ?」っていう意味であれば
「そうですすみません」と言わざるを得ませんがw
釣竿に関してネット上でおそらく日本一マニアックに研究されている方だと思います。
自分はシーバスはやらないんですが
釣竿の事で検索かけるとこの方のブログにかなりの確率で誘導されてしまいます。 釣竿の長さですが
現在同じ種類の魚を狙う竿でもさまざまな長さがあります。
特に延べ竿と言われるリールを使わない竿は長さ=アプローチ出来る距離なので
長さのバリエーションがとんでもなく多いです。
例えばですが、ダイワの渓流竿で一番短い物は2.4mです。リールの付いていない竿で2.4mだと本当に足元だけを狙うような感じですね。
対して一番長いものは10.5m
ヤマメと言う魚を釣るためだけにこれだけ長さの違いがあります。
では、釣り竿はなぜ長さがこんなに違うのか
長さが違うとどう釣りが変わるのか書いていこうと思います。 まず短い竿のメリットは軽さです。そして取り回しがしやすい。扱いやすい。風に強い、感度も優れています。
仕掛けを正確な位置に打ち込みやすいです。
対して長い竿のメリットは魚との距離が取れる。魚の引きを長い竿で受けとめられる。魚と自分の間にある障害物
(磯の手前の海草や、堤防の前にあるテトラなど)を避けられる。
リール竿ならキャストの飛距離をだしやすい。
などがあります。
ブランクス設計士は魚の種類、想定するフィールド、必要な感度、パワーなどを考え長さを決めていきます。 このスレ的にマグナムクラフトはどうなん?
東レの最高級カーボンを使ってるらしいけど 次に大事な要素はテーパー、日本語で言うと調子です。
これは魚を掛けて竿が曲がった際、竿のどの部分が曲がりの頂点(いわゆるキックポイント)になるかを表示したものです。
どこが曲がるかの違いだけと思われるかも知れませんが
これによって仕掛けも釣り方も、求められる釣り人のスキルも変わり。
その釣り人のスタイルにピッタリのテーパーであれば釣果は倍増ですが
合わないテーパーは釣りすらままならない大事な要素です 榊原経団連会長の出身企業 社長在任時の不正 公表前日に神鋼や三菱マテ非難も
https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/economy/amp/171128/ecn1711280045-a.html
東レ子会社のデータ改竄の発覚は日本の製造業にとって極めて深刻な事態だ。
東レは経団連の榊原定征会長を出して
いる名門の繊維大手で、今回の不正は
榊原氏の同社社長、会長在任中に起きていた。経団連会長の出身企業での大きな不祥事は、平成14年に現在の経団連の体制となってから初めてで、
モノづくりの信頼を損ねた責任は重い。榊原氏はこれまで、神戸製鋼所や三菱マテリアルのデータ改竄問題を強く非難してきた。
27日の定例記者会見でも「日本の製造業に対する信頼が揺らぎかねない深刻
な事態」と指摘。不正があった場合に「発覚時点で公表するのが原則だ」と、各社の情報開示のあり方も批判してきた。
だが、翌28日午前には、東レが不正の把握から約1年3カ月も経過してデータ改竄を発表。他社への批判を繰り返してきた榊原氏にとっては、自らの出身母体に足元をすくわれる形となった。 >>107
最近までシマノが特許持ってたから真似できなかったんだよな >>113
このスレっていうか一人でひたすら自演してるんじゃないかろうか
マグナムははっきり言ってカス >>119
マグナムちょっと興味あるのですがどの辺が悪いですか? ところでカーボンのトン数って何を表してるの?
単位面積あたりの重量?
単位断面積あたりの破断重量?
このあたりの解説プリーズ どの辺が気になる?ブランクスの事ですか?
アカメ、ショアジギングシリーズです
高弾性メインで作られてるのでキャストフィールや曲がり、耐久性などなど
ブランクス単体の出来というか質みたいなものも気になりますね >>112
何気に貴方のレスは嬉しいです。
誰も読んでなかったら悲しいので
テーパー、調子の基礎知識ですが
釣り竿はそのセクション毎に受け持つ仕事があります
まずは釣竿の一番先の部分、穂先。ロッドで言えばティップと呼ばれるセクションです。
ここは魚のアタリをとる為、掛ける為のセクションです。
硬くすれば掛ける事や振動として得る手感度は良くなりますが、違和感を与えやすいので食い込みは悪くなります。柔らかくすれば目に見える感度、いわゆる目感度や食い込みは良くなります。
ぴんと張りながら、しなやかさも求められる。なおかつ折れやすいので
丈夫さも求められる、繊細さと豪胆さを求められる難しい部分です。 >>125
めっちゃ分かりやすくて楽しんで読ませてもらってまっせ〜。俺はずっと張り付いて書き込みが無いか待ってるw 穂先につながる部分が穂持ち、ロッドならベリーと呼ばれる部分です
調子、テーパーを語るならこのセクションが主役です。
キャスト時のロッドにかかる力を穂先へスムーズに伝える役目、魚を掛けた時、魚の走りをいなし、受け止める、抜きあげる際、魚の重さを受け止めるのもこの部分。
穂持ち、ベリーがどう振る舞うかで竿の正確が決まると言っても過言ではないと思います。
穂持ちからつながる部分が元上、やバットと呼ばれる部分です。
竿のパワーやトルクなんて呼ばれる性能はかなりの部分でここで決まります 最後は一番手元側にある元竿。
ロッドならリールシートやグリップなどがある部分です。
魚から一番遠い部分、釣り人に一番近い部分なので持ちやすさ、釣り人を満足させる塗装や化粧や意匠、
また持ち重りを軽減する小細工など
ここの出来で釣り人の満足感や所有欲が大幅に変わります。 >>124
キャストフィールは素材特性通り
耐久性は24/35t系は問題なし、アカメスペシャルはフェルールがウィークポイントになってると思う
品質や加工精度はバラバラ、要は手に取ってみないと分からない
設計面の出来もバラバラ >>129
ありがとうございます。結構品質にばらつきがあるのですね。
購入者のブログでは褒めてる人が多かったので…。
35/40tのショアジギング系はどうでしょうか? >>130
35t系の9860-120は何の問題もないよ
ただ使用感として9890以外は極端なテーパーに好みが分かれるかと
品質は基本的に運要素として考えるしかないです。クレームも基本的には通らないから店舗で買う方が無難。
40t系アカメは基本的によく曲がるのでキャストフィール等は良いです、けど例えば40gmaxの竿を必要とするシチュエーションにはスロー過ぎるんじゃないかとか、60g/30lb.maxだけどズリ上げ用途には不安だなとか
ただそれが全てに当てはまるわけでもなく、レングスで違ったりもするので、要は適当に足し引きしてるだけなんだと思う
信用できるインプレはごく僅か。
ティップ/バット径とベンディング写真と重量を見て判断するのがいいです。
他にもあればロッドビルドスレへ 懐かしいなあ
ウィスカーだのボロンだの、ダイワが作ってたね
どこに消えたのか >>131
詳しくありがとうございます!
スレの趣旨から外れてきているのでロッドビルディングスレに移動します! 話を調子、テーパーに戻します
まずは先調子、ファストテーパーと呼ばれるものです。
これは釣り竿の先の方に曲がりの頂点がある調子です。
釣竿の穂先から3割くらいで頂点がくるなら7:3調子なんて言われたりもします。
メリットは操作性と感度です。
ピンポイントで打ち込む釣り、岩や流木などに逃げ込まれる前に主導権を握りたい釣りなどに適した調子です。
ただ、先調子は竿先、
つまり竿の細い部分で魚の力を受け止めるため、穂持ち、ベリーに比較的張りのないカーボンを使う必要があります、高弾性率カーボンや低樹脂カーボンなどの張りのあるカーボン技術を使ってしまうと、無理な竿操作や想定外の大物などで呆気なく破断してしまう為です。
希にハイエンドモデルで先調子でありながら、高い張りを持つカーボンを使用したものもありますが
素晴らしい軽さや振り抜き性能、感度などを備えてますが、とにかく繊細、丁寧な扱いを求められます。
基本的にはターゲットとなる魚種の中でも比較的小型な魚だったり、アタリの小さい魚だったり、アタリが取れない初心者向きであったりします。
また、高弾性率カーボンを使わなかったり、低樹脂カーボンなどを使わない為安価な竿などにも使われやすい調子、テーパーです。 次は胴調子、スローテーパーと呼ばれる、手元側に曲がりの頂点がくる竿です。
この竿のメリットはパワーと粘り強さです。
ベリー部の手元側、またはバット部位までぐんと曲がる為、竿の太い部分で魚の走りや重さを受け止める事が出来
、大型の魚や走りの強い魚を対象とします。
また竿全体がしなるため、キャストの許容力があり、軽い仕掛けなども
飛ばしやすくなります。反面、ピンポイントでのコントロール性、手感度はは先調子の竿に比べ劣りがちです。
粘りを求められるため基本的には低弾性率のカーボンが使われがちですが、
対象魚種によっては胴調子のデメリットである感度の悪さをカバーするため張りの有る高弾性率のカーボンを使う事もあります。
それぞれのセクションごとに、違うトン数のカーボンを使ったロッドもあるようだ。
ベリーは高弾性、バットは中弾性、 みたいなね。
ティップからバットにかけてグラス、24tカーボン、35tカーボン、46tカーボンっ弾性が上がっていくやつとか
ボロンやチタンを入れたりカーボンテープやケブラーで補強しているものもあるよね。 最後は、先調子(ファストテーパー)と胴調子(スローテーパー)の間の調子です。
ミドルテーパー、6:4調子、抜き調子
などと呼ばれる、上記二つの中間的な調子です。(抜き調子は厳密に言うとちょっと違うみたいですが。)
メリットとしては汎用性、バーサタイル性など、どんな状況にも対応出来る
懐の深さです。 >>137
>>138
はい、弾性率の違うカーボン、またカーボンの繊維の方向、重ねる枚数、さらにグラスやボロン、ケプラーなどの異素材。無限にある組み合わせのなかから、対象魚、フィールド、釣り人のスタイルなどに合わせて設計するのがブランクス設計士です。
複雑な組み合わせで緻密な調子をだすか、同一素材でテーパーの設計で繊細な調子をだすか、
ブランクス設計士の哲学、考え方、色々なものが見えてきます。 最後に、と言うかおそらく最初にと思われますが、竿の硬さを決めます、
ルアーロッドならヘビー、ミドル、ライト、延べ竿なら硬調、中硬、軟調、
磯竿なら○号、フライロッドなら♯○など。
対象魚の大きさ、走り、仕掛け、フィールド。対象魚の最大サイズを基準にするか、平均サイズを基準にするか、長さや調子などとのバランスを考え設計します。
この世には 専用ロッド ってのは物理的には存在し得ない。あるのは 長いか短いか 固いか柔いか それだけ。
こういう専用ロッドっていうウリ文句に騙されると本当に良い竿とその本質、自分に合った竿から遠ざかってしまう。
カワハギくらいだろ、
専用で突き詰めて他に使い回しきかないのは この流れが、いわゆる大手メーカーの釣り竿の作り方です。
少し小規模になるとある程度の設計をして工場に作ってもらったり、
さらに小規模になるとすでに出来上がったブランクスを組み合わせて釣り竿を作っていたりもします。
コストパフォーマンスと言う面ではやはり大手メーカーが設計したものが品質、汎用性と言う面では優れていますが、
小さなメーカーが大手では作らない、ニッチな要求を満たした釣り竿もまた魅力があります。 >>142
半分は同意します。
○○専用ロッドってのをメーカーは沢山作っていて、まるでそれがないと○○釣りは成立しないような風潮ですが、
メーカーが「こんなシチュエーションで○○釣りしてくださいねー、だから専用ロッド必要ですよーって型に嵌めている感じがします。
専用ロッドでなくても釣れる事は多々あるし、状況によっては専用じゃない方が良い場合もあります。
ユーザーとしては自分がその釣りをするのに、本当に必要なスペックは何なのか考える必要があると思いますね。
反面○○釣りに特化した竿は必要だなと思う時もあります。
例えば鮎竿なんかはあの長さであの張り、軽さは鮎竿以外には考えられませんし、鮎竿を他の釣りに使うのもあまりメリットはないと思います。
フライロッドなども長さや硬さ、調子などが同じ他の竿があったとしても
リールシートが手元より上に来てしまってはラインが手に絡まってしまって釣りにくいので転用は難しいと思います。 今までは釣竿のテクノロジーと言うより
釣竿の素材であるカーボン、いわゆる炭素繊維強化樹脂の特製であったり。一般的な釣竿の作り方を書き込みをしました。
これらは釣り竿を知る上での基礎知識です。
良い釣り竿とはすなわち「釣れる竿」です。
ただ、これはとんでもなく難しい条件です。 と、言うのも
日本は四方を海に囲まれた海洋国家であると同時に多数の山が隆起する山岳国家でもあります。
日本のどこにでも少し移動すれば海があり、ちょっと見渡せば山があり、山からの渓があり川がある
自分達にとっては極々当たり前の環境ですが、世界には自国が海に面してない内陸国や山や渓流がない国などは沢山あります。
日本は小さな島国ですが南北に長く季節の変化に富み、
さまざまな山岳があり、源流から渓流、本流、ダム、河口、海、島など世界でも有数の釣り大国であるわけです。
その為、その地域ごとに様々な釣りがあり、それに対応した竿があるわけです。
なので「釣れる竿」と言うのも様々な訳です。
同じ魚を狙うとしてもある地域では最高の竿でも、また別の地域では最低な釣れない竿になることも有る訳です。 また釣竿を扱うユーザーも様々です
キャスティングが上手い人、下手な人
竿の扱いが丁寧な人、荒い人、
感度に敏感な人、鈍感な人
魚とのやり取りが上手い人、強引な人。
色々なスタイルがあり、魚を釣るのが上手いけどスタイルが違う人の意見を鵜呑みにしてしまうと本当に自分にあった釣竿を選ぶ障害になってしまう事もあります。 本当に自分に最適な釣竿を選ぶ為には
メーカーからの情報は元より、
対象魚の特性、その地域、フィールドの特性、自分のスタイルなどを正確に把握し、何を重視するか、何が必要な要素なのかを知る必要があります。
それらを踏まえた上で、次からはメーカーの具体的な釣竿のテクノロジーを書いていきたいと思います。 まず最初の釣竿のテクノロジーとしてはX構造を書こうと思います。
釣竿は縦方向の繊維で張りを持たせ、横方向の繊維で潰れに強くするのが基本ですが、中上位機種ではさらに斜め方向のカーボンを巻く事により、捻れ方向の強さを持たせようというものです。
「ねじれ」ってなんなのよ?ねじれるとどんな問題があるのよ?
ねじれがなくなるとどう魚が釣れるようになるの?
なんとなくねじれると良くない気がするけど何だか良くわからん。
と思うかも知れませんのでこれから書いていきます。 例えば掛かった魚が左のテトラ帯へ走るとします。貴方は魚に潜られないよう、右に竿を向けます。
その時竿が捻れ、思うように誘導できず魚はテトラに逃げ込み糸を擦り切り逃げてしまいます。
もし捻れにくい竿であれば採れていたかもしれません。
例えば、カゴ釣りで投げた時、竿が捻れると飛距離が伸びません。
キャストやフォームを丁寧にすれば大丈夫ですが、わずかでもズレると大幅に飛距離が落ちます。
ふと、隣を見るとラフなキャスティングでも安定した飛距離を出しています。お隣さんはX構造の釣竿を使っています。
地合いがきた時、手返しの差で釣果で差が大きく出ました。
X構造の竿なら自分も釣れていたかもしれません。
例えば渓流で魚を抜きあげました。
抜かれた魚は暴れて軌道が安定せず、タモでキャッチするのに手間取りました。その瞬間魚から針が外れ川に落ちてしまいました。
捻れにくい竿なら抜きあげてからも軌道が安定してタモに吸い込まれるように入っていけたかもしれません。 ベイトロッドはガイドが上を向いてるから魚が掛かると捻れるよね。
大物が掛かると捻れにくいスピニングロッドの方が楽だったりする。 >>152
>>153
>>154
ありがとです。
このようにX構造の竿であれば
捻れる事なく、竿がブレる事なく「あと少し!今のは惜しかった!」なんて時に悔しい思いをしなくて済む可能性があります。
X構造の考え方自体は特に新しい技術ではなく、「竿が捻れにくくするには斜めに補強入れたらいいんじゃないかな?」とかなり昔からありました。
おそらく80年代以前には各社採用してた技術だったはずです。
ただ、狙いは同じですが、各社色々なX構造があるので次からはメーカーごとの違いに触れていきたいと思います。
>>155
ベイトロッドは捻れるとラインの動きがスピニングよりさらに渋くなりますね。
ロッド自体硬めのが多いのもその辺の関係あるかもですね。 メーカーごとの違いと書きましたが
同じ長さ、同じ調子でX構造のあるなしで全て試した訳ではないので
正直な所、自分でも全て理解しきれてないのが現状です。
なので間違いなどあれば訂正していただけるとありがたいです。 X構造はシマノだったかNFTが特許もってて
それが切れるまで他社が使えなかったと聞いたが… テクノロジー的に、魚種問わず、ロッドの求めるものは何? 書き込み規制+仕事が忙しくて書き込み出来ませんでした。
>>158
自分もそんな噂は聞いた事あります。
ただ、X構造も狙いは同じでもいくつかありますのでどのX構造かはわからないんですが。 >>160
ありがとです。
>>161
難しいですね。
以前はホソ、カル、ピンと言われ、細さ、軽さ、張りが良い釣り竿の条件でしたが、
現代では軽さ、捻れにくさ、粘りと張り
なんかが条件のように思われます。 捻れ防止、キャストの正確性、ファイトの有利性など。要はブレないピシッとした竿の為のX構造ですが
メーカー毎に多少の違いがあります。 ダイワはX45と言う名称です。
以前はXトルクと言う名称でしたが
海外での商標にひっかかっただかなんだかでX45になったと言う噂がありますが真相は知りません。
ただ、名称は変わりましたが、構造は変わらず、縦横のカーボンシートに加え45度の斜めのカーボンシートを重ねたと言うものです。
縦で張りを持たせ、横で潰れに強く、さらに斜め方向で捻れに強くすると言うもので単純ですがメリットは絶大です。
ただ、反面単純にカーボンシートを増やしただけでは重量増になってしまうので、必要な部分にX45を採用する事によって効果的に配置する事がダイワの技術でもあるようです。 ダイワの竿は投げ竿もルアーロッドもどういうわけか飛距離が出る
たまたまかもしれんけど 海外での商標に引っかかると言うことは海外メーカーでXトルク出してるとこがあるのかな?
やっぱ世界的にX巻が主流になりつつあるのか。
理想は鉛筆の芯のように細くて軽くて強いブランクが良いね。
更に粘って捻れず掛かった魚が浮くようなのが良い。 >>168
商標に引っ掛かった話はあくまで噂ですけどね。
なんだか自動車メーカーのトランスミッションの商標に近かったとかなんとからしいと聞きましたが
ダイワからの正式なアナウンスはなく
カタログなどでも「世界統一の名称としてX45に変更した」みたいな文言だけでしたし。 面白いスレだわ〜 勉強になるね
ロッドは難しい 人の数だけ要求するものが違う しかも同じ1人でもレベルや思想が変化するにつれて求めるものも変化していく
突き詰めていくと昔のペニャンペニャンのグラスでナイロンが一番釣れるじゃん なんて結論に達したり
ファイト時はロッド邪魔 手でラインを手繰るのが一番理に適ってるなんて考え過ぎたり 面白いわ 携帯の不調なのか規制なのか書き込み出来ませんでした。
>>171
釣竿ってスゴく面白いと思うんですよ
単純な構造でどのメーカー、どの商品も似たような売り文句
でも使ってみると全然違う
固ければ良いものでもないし、軟らかければ楽しいものでもないし
「良い竿」って場所や釣り人の技量、釣れる魚によって変わりますし >>171
手で手繰る釣りとしてはフライフィッシングなんかもありますね
あれはスゴく楽しい
魚を掛かったラインを直接手で手繰り寄せる訳ですから。 書き込み空いてしまいましたが
X構造の続きです
シマノはスパイラルXと言う名称でX構造の竿を出しています。
最近ではナノアロイカーボンを使ってスパイラルXコアと言う名称のもあります。
スパイラルXの最大の特徴は横方向のカーボンシートを使わない事です。
通常カーボンロッドは縦方向のカーボンで張りを持たせ、横方向で潰れに強くするのが基本で、それに加え中高価格帯モデルは斜め方向のカーボンを使う事で捻れに強くするのですが
スパイラルXでは縦方向のカーボンにカーボンテープをX状に巻き上げる事で
潰れと捻れを同時に強くすると言うものです。 スパイラルXが他のX構造と違う点は
横方向のカーボンシートを使わない為軽量に仕上がる事とダイワのように45度の角度にこだわらない為、潰れ難さから捻れ難さまで自由に設計出来る事です。
とは言え必要な潰れ難さと捻れ難さを
確保するとなると結局はダイワのX45と似たような価格、重量になるため
手法は違うけど結果は大きく変わらないのかな?と言うのが個人的な感想です Gルーミス、ノーフォークのブランクが軽くて反発力が強いと
評判だけど他と何が違うのかな?
似ているブランク作っているメーカーがあったら教えて! ダイワのブレーディングx とx45ってどう違うの? >>176
どちらも使った事がないので想像ですが、、、
軽くて反発力が強いとなると
一般的には高弾性率のカーボンを使っている事が多いですが
張りや反発力などは対象魚のサイズや
釣り人の主観が多いに関係してきますのでなかなか難しいです。
似た竿と言うのも釣り人の主観が関係するのでA似た竿と言ってもある人は張りでBが似てると言い、ある人はテーパーでCが似ていると言ったりしますので「他人が言う似た竿」が自分にとって似ているとは言えないのでなかなか難しいです 規制と釣りに忙しくて書き込みできませんでしたすみません
>>179
オリムピックは使用した事がなく書けません申し訳ないです >>181
どちらもX状にカーボンを配置する事で竿のねじれを防止する技術ですが
X45は斜めのカーボンシートを二枚逆向きに配置する事でねじれを防止するものです。重ねた状態がX状になります。
ねじれねじれと書きましたが自分を含め一般的な釣り人には釣りの最中ねじれと感知するのは難しいです。
ブレない、ピンと張りがある、キャストが正確になったななんてのが一般の感覚だと思います。
ブレーディングXは竿の元竿部分にカーボンテープをX状に巻き付けて
ねじれを防止する技術です。
X45はハイエンド機種に採用される技術ですがブレーディングXは主にエントリーグレードに採用される場合が多いです。 と、ここまではカタログやサイトの受け売りなんですが
ブレーディングXに関しては個人的には効果は「???」って感じです。
そもそも元竿まで曲がるなんてのはハエ竿やチヌ竿など特殊なジャンルの一部だけで、元竿がねじれるなんてはまずないからです。
先調子が一般的な竿でそこを強化しても効果はあるのかな?さらに言えばダイワはX45であれだけ45度の角度にこだわっていたのにブレーディングXは45度ではないんですよね。
とは言えブレーディングXのかっこよさ、高級感は半端ないです。
ダイワでX45、ブレーディングX、それらどちらも使ってない竿などいくつか所有してますがX45ははっきりと効果が
わからります。ブレーディングXの竿は自分レベルではちょっとわからなかったです。
ただ、外層の装飾としてはブレーディングXは素晴らしいと思います。 長々とX状の説明をしましたが
あるかないかで釣果がどれだけ変わるかと言えば釣りジャンルにもよるけど「あんまり変わらないかもなー」
が正直な感想です。
ねじれ云々はともかく、キャストの正確性、張りはしっかり良くなります。
これは紛れもない事実です。
ただ、釣果はそれだけじゃないんですよね。
ミスキャストからの思いがけないポイントからヒットもあり得ますし、
X状のない竿で正確なキャストする人だっていくらでもいますし。
思い通りの釣りを展開するための手助けとしては効果がありますがこれがあれば釣れる魚が倍増とは過剰な期待はしない方が良いかと思います。 中学生でもできる嘘みたいに金の生る木を作れる方法
一応書いておきます
グーグル検索⇒『金持ちになりたい 鎌野介メソッド』
A248M 火入れもせず、素材の竹の種類も知らず継ぎや口巻きの意味もわからず、
真っ白い篠竹の棒きれを新和竿と称してヤフオクで売っていた恥ずかしい素人竿師に手本を示すべく
ダイソー竹竿を伐ってきて 本漆を分厚く塗り重ね、和竿風に仕上げて
【 超・新和竿 : 静御前 】 と命名しました。
5尺、外通し、並継、総本漆仕上げの本格竹竿です。
https://imgur.com/a/w8Jk1
※映りこんだ老妻のマン毛はご容赦ください m(_ _)m
次の釣り竿のテクノロジーは穂先の技術です。
釣り竿の中で一番先にある穂先。
しなやかさと張り、強度、耐久性、
感度と掛けやすさ、食わせの違和感の無さ、操作性、様々な相反する要素を高い次元で実現しなくてはならない穂先には釣り竿メーカーの哲学、考えて方、スタンス、色々なものが凝縮されています。
火入れもせず、素材の竹の種類も知らず継ぎや口巻きの意味もわからず、
真っ白い篠竹の棒きれを新和竿と称してヤフオクで売っていた恥ずかしい素人竿師に手本を示すべく
ダイソー竹竿を伐ってきて 本漆を分厚く塗り重ね、和竿風に仕上げて
【 超・新和竿 : 静御前 】 と命名しました。
5尺、外通し、並継、総本漆仕上げの本格竹竿です。
https://imgur.com/a/w8Jk1
※映りこんだ老妻の※※毛はご容赦ください m(_ _)m
ガイドは何を選ぶんがええんやろ?
Kガイドでも充分気持ち良く飛ぶんだが… 先端だけフジガイド(残りはOリング)と
フルフジガイドの違いがわからない。
ブランクが同スペックで比較できる竿がないからなんだが 50クラスのシーバス釣って帰ってロッド洗ったらブランクスのエポキシにクラック入ってたわ。
熱加えたらまた繋がるかな? ボロン·ケブラー·アモルファスウィスカー等々、新素材に惹かれるけど、メノウリングのトップガイドとかにも惹かれます♪ ロッドで一番コストが掛かるのはガイドだからね。
個人で買った場合だとFuji純正と中華製のパチモノは3倍位の価格差がある。
確かにFujiガイドは耐食性その他含めて価格差相応のメリットはあるけど。
ちなみにFujiがいうOリングはセラミック製のハードリングのことらしい。 今の技術でアモルファスウィスカートーナメントPM磯を作ってほしいなぁ。
火入れもせず、素材の竹の種類も知らず継ぎや口巻きの意味もわからず、
真っ白い篠竹の棒きれを新和竿と称してヤフオクで売っていた恥ずかしい素人竿師に手本を示すべく
ダイソー竹竿を伐ってきて 本漆を分厚く塗り重ね、和竿風に仕上げて
【 超・新和竿 : 静御前 】 と命名しました。
5尺、外通し、並継、総本漆仕上げの本格竹竿です。
https://imgur.com/a/w8Jk1
※映りこんだ老妻の※※毛はご容赦ください m(_ _)m
東レのナノに55tがあるようですがどうなんでしょ?
高弾性でシャキシャキなのかなぁ…。
今のところアブしか使ってないかしら?。 感度とか反発力とか数値化してほしいし出来るに違いないけど、したら困る事情があるんだろうな
廃価モデルが上級モデルの性能を凌駕してたりw
感度なんか穂先に何かぶつけて手元の震動を計ればいいし、反発力なんかは曲げた状態から負荷を解放して、穂先の揺れの収束までの時間を計ればいい
だからロッド界隈は曖昧でファジーな言葉で占められてるんだろうね。
ロッドのトルク がその一例
>>202
だから釣具店でロッドコーナーの天井だけ荒れてるんだな。
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