会計学4問目

 委託販売システムでは出版社に負担がかかる。
 それによって、出版社は最小限の部数しか刷らなくなるため、力のある大手書店に人気作がならび、弱小書店には人気作を確保できないという不平等が生まれた。それによって、読者も不利益をこうむってるのではないかという問題が浮上した。

 そこで、出版社が全てのリスクを負うのではなく、「35(さんご)ブックス」というシステムを導入した。出版社65%:書店35%のリスクを負うことにし、大規模書店のいたずらな仕入れを防ぐことにした。

 以上の経緯から、以下のような手続きに変更になった。

 まず、出版社と書店で1000冊@200円で売買契約を行う。同時に、一定期限が過ぎると、売れ残りをすべて出版社が@165円で買い戻す契約も結ぶ。

 今までノーリスクであった書店は頭を抱えた。200円で仕入れた本の売れ残りがでれば、165円で売り戻したところで、35円の損失がでるからである。
 また、定価でうらなくてはならないという約束を認める法律が存在し、書店は@300円から値下げ販売はできない。

 書店は出版社と売買契約を行った時点でどのような仕分けを切るべきか。