>人口が減少した場合のGDPの低下は、3000万人の場合、3000万人が買う住宅費用、家電や自動車、食費などが失われるから、GDPでは個人消費だけで150兆円は減る。
さらに日本の消費が150兆円減ると、国内設備投資も激減するし、多数の商品が国内で生産できなくなり、さらに海外からの輸入が増え、国内のGDPは失われる。
だからIMFは日本のGDPが25パーセント減ると予想しているし大半のシンクタンクは、その程度の下落を予想する。一般社会人でも日本の個人消費がGDPの5割から6割ってだれでも知ってることで、だからそういう予想があたりまえと常識になっている。

ああ、それはIMFやシンクタンクが、物事をを単純に考えすぎているんですよ。
何回も言っている例えなんですが、人口減少の問題は、従業員が1000人いる工場で、一人が風邪で休むと、その日の工場の生産高は1人分減少するのか?という問題と同じことなんですよ。
この答えは、一人分どころか、ほとんど減少しない、が正しいんです。

なぜなら、一人分の労働くらい、残りの999人が簡単に代替してしまうからですよね。
それなら、その日のその工場の一人当たりの生産高はかえって増加することになります。

また、需要ですが、一人減っても一人分が減少しないのなら、我々はその分だけより多くの所得を得ることになるはずで、この、より多くの所得を我々は贅沢によって消費してしまうんですよ。
贅沢というのは、我々人類の本能といってもいい、我々にとってごく自然な欲求であり、おおよそ贅沢したいと思っていな人類など、アーミッシュや修行僧などといった特殊な人たち以外には存在しないと言って過言ではありません。

つまり、贅沢するのには何の努力も必要ないということです。
とうぜん、現在、軽自動車に乗ってる人はプリウスに乗り換えるくらいの変化が、何の努力もせずに現れ出すはずで、つまり人口減少によって発生する需要不足など、贅沢という人類共通の欲求よって、瞬く間に、ごく簡単にこれを補完してしまうはずなのです。

したがって、高梁洋一氏の言う、人口が25%減少して8800万人になったとしても、GDPは0.7%しか減少せず、一人当たりのGDPは30%程度増加する、というのは、どう考えても正しいんですよ。

とうぜん君の考えは、全く正しくありません。あまりに非現実的と言えるでしょう。