0950金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ワッチョイ 6724-K5o/ [1.112.127.118])
2024/04/27(土) 22:02:43.96ID:ZM2luR2z0それは、はっきり言うと、金融政策をどう評価するか?の違いが一番大きいと思います。
リフレ派は、金融政策重視、その補助的手段として財政政策を考えています。
対するMMTは金融政策はほとんど無視、という感じですね。
先日、ここで紹介されたモズラーの論述でも、彼は物価が政府の調達価格で決定されていると、そのように述べています。
しかし、だとすれば、政府は調達価格を通じて、自在に物価をコントロールできるということになってしまいます。
となると、物価の安定を義務付けられている、例えば日銀はいったい何のためにあるのか?さっぱり分からないということになるのです。
要するにリフレ派から見るとMMTは、財政政策一本鎗という感じで、これはリフレ派に限らず、これまでの経済学の常識とは大きく異なる認識でしょう。
違いのもう一つは、MMTは閉鎖経済をモデルにしているとしか考えられない点です。
MMTは財政出動を盛んに言うのですが、財政出動すれば物価と金利が上昇します。
物価に対しては、近年のMMTはインフレターゲットを導入するとして、この批判をかわしているのですが、では金利はどうするのか?
金利が上がると自国通貨高になります。自国通貨高になると貿易損が発生します。
この貿易損によって、財政出動で投下された金は海外に全部漏れてしまい、財政出動単体では効果はない、というのがマンデル・フレミング効果なのですが、この点をMMTは全く考慮していないように見えます。
つまり、財政出動単体で経済効果が見込めるというのは、固定相場制での話であって、変動相場制ではそうはいかないのです。
つまりMMTは閉鎖経済しか見ていない、という批判は正しいだろうと、少なくとも私はそう思います。
この点、リフレ派とMMTは全く違うものになっていると思います。