>それで米ドル高になった方が輸入品が安く買えてCPIを下げる圧力になるからな

ならないよ。こういうこという人はやっぱり「日経読んでバカ」になってしまった人なんでしょうね。

そもそも、価格と物価すら、こういう人は全然分かっていません。
こういう人は、価格を生産者側が勝手にやった値付けだとしか思っていないんですよ。

では、価格とは何か?「それは需要と供給の均衡点だ」、というのが経済学の常識中の常識で、基本中の基本です。
したがって価格は、生産者側が勝手に決められるものではないのです。

例えば、ある商品が法外な値上げを行った場合、当然その商品は売れなくなります。結果生産者はその商品を再び値下げせざるを得ないということになります。
つまり、価格ですら需要=消費者を抜きにしては成立しないんですよ。

では輸入価格など、一商品ではなく商品群が値上がりした場合はどうなるのか?消費が旺盛ででない場合、この商品群と、他の商品に対する買い控えが起こります。
買い控えられた商品は再び値下がりします。
したがって、ある商品群が値上がりしたとしても、全体の物価は変わらないのです。

では、どうやったら物価は上がるんでしょうか?
それは、ある商品や商品群が値上がりしても、消費者が買い控えをしないとき、はじめて物価が上がるのです。

つまり物価を上げるのは、生産者ではなく、むしろ消費者の方なんですよ。
消費者の動向が「買い控え」から「買い控えしない」に変わってはじめて物価が上がるのです。

日経新聞を読むと、おそらく物価の上昇について、原油価格や円安の影響と言った、明らかに間違った見解が書かれているはずですが、繰り返しますが、物価は消費者の動向が変化しない限り絶対に上がったりしないのです。

つまり、円安や原油価格などの諸要素に分解して物価を論じることは、無意味であるばかりか、それ自体が、大ウソだってことですな。
もっと、経済学の基礎から勉強しなおしてください。