>アベノミクス以降コロナ前(2019年)までで消費者物価指数が前年比マイナスになったのは2016年のみ為替レートは2015年 121円2016年 108円だから結構な円高になっていた

おそらく見ているデータが違うと思うんですが、私のはIMF発表の消費者物価指数です。コアなのかコアコアなのかは知りませんが。

それで行くと、アベノミクス以後、消費者物価指数がマイナスになった年は、他にもありますよ。
2020年は、前年の100.02から99.99へ消費者物価指数は下がっていますが、たしかに為替は109.0097から106.7746へ円高になっています。
ところが、翌2021年は、消費者物価指数は99.79とさらに下落していますが、為替は前年とは逆に109.7543と、こんどは円安に振れています。

これをコロナの影響と考えることはおそらく妥当だと思いますが、これらを見るに、物価は為替のような外在的原因ではなく、内在的な原因で動いているとしか考えられないように思いますね。

じじつ、繰り返しになりますが、1981年から2023年の通年での、為替レートと消費者物価指数の相関は、係数-0.12838と逆相関になっていますし、これらを総合すると為替レートと物価は無関係、としか結論のしようがないと思えますね。

なんにしても、現在の円安は2013年から急激に始まったものであり、その間も物価はさしたる上昇は見られなかった。ところが、2022年ごろから急激に上がり始めた。
また賃金まで上がり始めているという事情を考えると、とうてい為替レートを物価の原因と考えることはできないと思いますね。
それとも、為替レートが下がると賃金が上がるという、なにか直接的な説明でも出来るのでしょうか?

なんにしても、物価上昇に対して政府に要求すべきは減税か、さもなきゃ補助金であって、利上げではないだろうと思いますし、物価を下げてデフレにしろ(と言ってるのと同じ)という声には、私はとうてい首肯できません。