物価と価格は全く異なる指標である。これマクロ経済じゃ常識なんですが

したがって、物価の上昇は価格の上昇ではないんですよ。もちろん物価は輸入価格でもない。

ところが、マクロ経済オンチは、輸入価格が上がると物価も上がるはずだと、愚かにもそう考えてしまうわけです。

しかし、マクロ経済学では、たとえ輸入価格が上がっても、その上がった分だけ他の商品が買い控えられるので、売れなくなった商品は値下げされて、物価は変動しない、とそう考えるんですよ。

この抽象性は、マクロ経済オンチのバ〇層には理解しにくいところなんですが、〇カ層さんのために解説して上げると、例えば、2019年の2%の消費増税ですが、わずか2%であったために、我々の生活実感はほとんど変化していませんよね。

ところが、景気全体で見た場合、わずか2%の消費増税が日本経済に対してはかなりのダメージを与えたわけです。

つまり、わずか2%で、我々は意識していませんが、我々は確かに買い控えをやっていたんですよ。

一部の商品価格が値上がりした場合も、われわれは意識はしませんが必ず買い控えをやるのです。だから、買い控えられた商品の値下げを必ず引き起こすんですよ。

したがって、商品価格の値上げは物価を押し上げない、というセオリーがマクロ経済学では成り立つのです。

物価とは商品一般の価格のことです。しかし「商品一般」なんて商品はどこにも絶対に売っていないのです。
このマクロ経済学が持つ抽象性を理解しないと、あなたは一生マクロ経済オンチのバ〇層をやることになってしまうんですね。

なぜ商品価格の上昇が物価の上昇の原因にはならないのか?ドル円レートの変化がなぜ物価に影響しないのか?
少しは理解できたでしょうか?バ〇層のみなさんはもうちょっとだけ賢くなりましょう。