>>175
商品貨幣論の考えをもう一度、簡潔に
述べてみる。商品貨幣論は金貨や銀貨を貨幣の起源だとした考え方。

1万円札が1万円としての価値があるのは
表券主義も、それを認めている。しかし、商品貨幣論のように、紙幣や硬貨の素材である紙や金属自体の価値が、
貨幣の価値を担保していると考えているわけじゃない。
政府の租税によって貨幣への需要が発生したことによって、貨幣が価値あるものとして取引される。これが、表券主義の理論であり、一般に租税貨幣論と呼ばれるもの。

MMTの貨幣論は、信用貨幣論と表券主義が融合したもの。
もちろんMMTも表券主義も商品貨幣論の思想を内包しているわけではない。

俺の、「所得の増加は消費支出の増加を促進する」を、商品貨幣論と信用貨幣論、表券主義のいずれかに判別することなんていうのは不可能。