これは元日銀の人の記事だが、これかなり長文で、縮めると
意味がわからなくなるから全部読まないとわからない。
あえて、要約だけコピペすると

>ダイアモンドオンライン
日本銀行の債務超過転落が長期化したら、何が起こるのか
事実上の財政ファイナンスに乗じて財政再建を怠る国の末路
河村小百合:日本総合研究所 調査部 主席研究員
政策・マーケット 中央銀行の危険な賭け〜前代未聞の金融政策は何をもたらすのか
2021.4.2 4:35
https://diamond.jp/articles/-/267078
連載第5回は、日銀が今の金融政策運営をこのまま続けたらどうなるのか、欧米主要中銀との違いはどこから生じるのか、そして日銀による“事実上の財政ファイナンス”に乗じて、かねてより世界最悪の財政事情にあるわが国がこのまま“放漫財政”を継続したら、いずれこの国はいかなる事態に陥ることになるのか、について考えてみよう。

“出口”局面での日銀の債務超過転落は
欧米中銀対比で大幅かつ長期化が必至
 図表1は、日銀のBS(バランススシート)が過去20年間にどのように変化してきたのかを示したものだ。今や日銀の資産は500兆円を優に超える国債で溢れ返っている。これこそまさに、本来は“禁じ手”のはずの“中央銀行の国債引き受け”、すなわち“財政ファイナンス”が、財務省からの国債の直接の引き受けではないとはいえ、事実上、行われている状態を示している。そして、異次元緩和のもとで、市場の“余剰資金”が、日銀の当座預金に預けられ、いかに溢れ返っているかは一目瞭然だろう。

そしてもう1つの注意すべき点は、日銀の債務超過が問題視される局面に入った場合、政府が国債を増発して日銀に事実上引き受けさせ、それによって財政資金を捻出すること、それを原資に日銀の赤字を補てんすることは、もはやできなくなることだ。この期に及んで日銀が国債をさらに引き受ければ、日銀のBSを膨張させ、債務超過幅を膨らませることになるからだ。

 この国は、本当にそういう事態に陥るまで、今自分たちがやっている“事実上の財政ファイナンス”の修正に着手することはできないのだろうか。それとも、当事者である当局者のみならず、世論を含む国全体として、問題から目を逸らし続けるのだろうか。