負債が発生することは 資金が増えることと理解することから始めるほうが

負債の発生で 債務(借り手)が資金を得て、 債権(貸し手)が借用証を得る。
借用証書は 将来 債務と同価値の資金が得られることを約束され
資金と同様な資産として、現金でない限定とした資金 (つまり、信用通貨
または 資金に対する物)で存在する。だから、国の負債としての
借用証書は国債であり、限定とした資金であるといえる。

その状況で、現金だけが 資金なのか ?
そうでないだろう、現金のほか 信用通貨というものは 債券、小切手、クレジット
ポイントなど 限定とした用途で 現金と同様にふるまっている。
もちろん、信用通貨の発生は現金と同額の価値が将来 現金化できる前提として
存在するのだから、 現金(資金)が 信用通貨の価値と合わせて2倍増加したと
いえる。

金融緩和とは 限定した通貨(信用通貨)を限定解除し 資金化する行為である。
市中では 、信用通貨(国債を含む)と現金を合わせた状態で
資金総額として存在しており、その状態でデフレが過去数十年(バブル期を除く)
続いてきた。同じで状態 つまり 信用通貨の限定した部分を解除しても
資金全体として 信金の増減に影響しない。
全体として、通貨価値に影響しないといえる。

インフレでない状況で 信金増加は 資金増加分 すべて利益である。
金融緩和で 信用通貨(国債)の限定部分を解除する行為は
その資金(現金)増加を意味する。
ただし 負債(国債)の発生を信用通貨の発生と同じと考え それが通貨全体して
増加していることを理解したうえで 通貨価値(インフレや デフレ)に影響している
事を前提にしなければならない。