>>524 追加

この「聖俗の逆転」は「偶像(聖像)を破壊する」
という行為なんですけど、これは仏教的なものですね。

これはなかなか強くて、例えば「ゾロアスター教」なんかは、
「大したことはない、神ではなかった」ということで、
どこかで脱落していくわけですね。
日本の天皇崇拝なんかも一緒です。

その点、この仏教的な偶像破壊の方は、
何かあるものを壊していくだけなんで、
卓球のカットマンみたいな、そういう有利さがある。
ただ、「偶像は立てない」ということを言いましたけど、
ということは偶像破壊もできなくなるということですね。


で、歴史的なことを言えば、大胆に言ってしまうと、
「最大・最後の偶像」は貨幣なんですね。

それで、この貨幣を破壊するネタというのは、
要は「商人コント」ができないといけない。
これは難しくて、商人というのはスキがないですからね。
役人の方は「スキだらけで逆に使えない」くらいですけど。

商人をネタにしようと思ったら、
「商人よりも一つ上」のところからやらないといけないんですけど、
商人の一つ上の段階というのは「死人」ということになるので、
つまり、あの世から見ないといけない。

そして、もともと少ない商人のスキさえもサヤが埋まってなくなると、
もうあの世の基準でやっていく他はないわけですね。