よく円は安全通貨・安全資産と言われるだろ?

これって単なる安全とは意味が違うことが資産運用をするようになるとわかる
例えば1ドル120円の時にドルを購入して残存期間10年4ヶ月で利回り2.81%のアメリカ国債で運用すると
採算割れを起こすのは1ドル90円になるまで採算割れを起こさない
現在の1ドル109円前後だと実に80円前後まで採算割れを起こさない
よっぽど円安の時にドルをバカ買いして更に円高が予想外に進まないと損しないことになる
為替リスクなんて購入時期をズラして定期的に買えばだいたい平均レベルでは購入できてしまうレベルの話でしかない

それに対して円預金・日本国債で10年間ガチガチに固めておいたらどうなるか
例えば1000万あっても10年後にも1000万のままで微増にもならないレベルしか増えない
安全というのはあくまで目先の相場変動のリスクに対して安全なだけで
長期間リスク回避を続けるとあらゆる収益機会の放棄をしたことになるので貧しくなる可能性が高いと言うこと

確かにバブル時代はリスクの取り過ぎだったが反動で30年ほどは円預金でガチガチに固めてきた
その結果は日本人の生活水準を徐々に低下させていったのは間違いない
なにせあらゆる収益を得る機会を片っ端から放棄してきたのだから

安全というのは単に目先の相場変動に対しての安全でしかなく
将来の収益や生活に必要な収益を得る機会を喪失してることもあるので長期では必ずしも安全とは言えない