http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161116/k10010771161000.html
マイナス金利で地銀減益 日銀総裁「楽観できない」

日銀の黒田総裁は、マイナス金利政策の影響で、全国の地方銀行のことし9月までの中間決算で
最終利益の合計が17%程度の減益となるという見通しを明らかにしたうえで
地方銀行の収益は楽観できないという認識を示しました。
これは黒田総裁が16日開かれた衆議院財務金融委員会での答弁で明らかにしました。
日銀の取りまとめによりますと、全国105の地方銀行のことし4月から9月までの中間決算では
最終的な利益の合計が前の年の同じ時期と比べて17%から18%の減少となる見通しだということです。
地方銀行の収益悪化の理由について黒田総裁は、日銀のマイナス金利政策の影響で国内の貸し出しの金利が低下し、
利ざやが縮小したことや国債の利回りが低下したことで利息収入が減ったことなどを挙げました。
黒田総裁は「地方銀行の収益は依然として高い水準だが、利ざやの縮小などを踏まえると
今後の収益は楽観できるものではない」と述べました。