2014年夏、ある新しい半導体が日本で誕生した
純国産プロセッサとして独自開発された同半導体は、
画期的仕様と性能に加え、特筆すべき省電力性を備えている

その大規模プロセッサを京速計算機「京」と同じ8万8128個使用した場合、
理論上は「京」の128倍に上る性能を持つスーパーコンピュータが実現される
この性能は1.28エクサフロップスと言い表され、人類が
初めて「エクサ」という数値単位の演算性能に到達することになる

その数値単位の性能によるコンピュータ処理は
「エクサスケール・コンピューティング」と呼ばれ、新たに
「前特異点」とも定義すべき大きな変革をもたらす可能性を秘めている

「エネルギーがフリーになる」
「働く必要のない社会が出現する」
「人類が不老を得る」……

世界コンピュータ・ランキング消費電力性能部門「Green500」で、
独自技術により世界第2位を獲得した研究開発者が描きだす鮮烈な未来