0002スリムななし(仮)さん
2013/09/19(木) 01:38:43.65義母から継いだ店舗で営業を続ける。「女性は何歳になってもおしゃれしなくっちゃ」とますます意気込んでいる。
敬老の日(十六日)を前に八日、津市の百二歳の女性が来店した。松阪市内に住んでいたときからの二十年来の顧客だ。長くなった
髪を切り、パーマをかけた。「きれいにしてもろうたわ」。女性はすっきりした表情で店を後にした。
助田さんは伊勢市出身。中学卒業後、松阪市内で最初にパーマを始めたスケダ美容院に入った。後に夫となる延三さん(83)の母の
故・のぶゑさん=享年九十六=に師事した。
店には助田さんを含む十人の弟子がいた。当時、市内で美容院は珍しく「ご飯を食べる暇がないくらい忙しかった」と振り返る。最初は
切られた髪の毛を掃いたり、師匠や先輩にピンを渡したり。修業を重ね、入店三年目に美容師の資格を取得した。お盆や正月、
村の運動会で若い女性がおしゃれできるよう、一週間かけて旧波瀬村(現松阪市飯高町波瀬)などの山間部を回ることもあった。
結婚、二人の子の育児を経て、四十代後半でのぶゑさんから店を継いだ。この間市内に美容院は増え、髪形も無数になった。
助田さんは、顧客の髪の癖をつかんで顔立ちや季節に合わせて髪を結い、信頼を獲得していった。
「髪をきれいにすると顔もきれいにして、服もしっかりしようとする。身ぎれいにすると気持ちも上向くでしょ」。助田さんは自らの仕事の
大切さを感じている。なじみの客に言われれば、家に出向くこともある。
のぶゑさんが引退した年になったが「手も動くし耳も聞こえる。辞める理由はない」と、引退時期は決めていない。「こんなに仕事させて
もらってありがたいね。元気なうちはやらせてもらいたい」とほほ笑んだ。
中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130914/CK2013091402000032.html
写真=102歳の女性の髪を切る助田とき子さん
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130914/images/PK2013091302100200_size0.jpg