平成18年に『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞に決まった三浦しをんが
受賞会見で「ボーイズラブ小説が好き」と発言していた。
三浦しをんのBL観は「小説ウィングス」2006年冬号での漫画家・よしながふみとの対談でわかる。
その中で二人は
〈男女のあり方について、無意識的に居心地の悪さを感じている人〉が、BLに向かうと指摘している。

男女の恋愛関係には、年齢に関係なく、それ自体に女性を抑圧するものがあり、
女性たちは、男同士の恋愛というファンタジーを読むことで、ある種の癒やしを得ているというのだ。

この癒しは男女では決して得られない。
男性が受けをすることで初めて女性は癒される。