ウーマンリブの最終的な目的は「男性に隷属した女性の解放」であり、
「抱かれる女から抱く女へ」変貌することである。
しかしこれは「性が独立していないから」無理である。
女の基本的な性感としてはB(ヴァギナ)感覚とC(クリトリス)感覚があるが、
B感覚は第二次性徴以降、急速に発達し目覚めてくるもので処女が現実に感じる性感はC感覚である。
C感覚は男の介添がなくても開発される個において独立した快感であるがB感覚は男の介添なくして開発され得ない。
女の成熟とはB感覚の開発そのものである。
B感覚は当初はC感覚に及ばないが、男性器の受容により急速に目覚め、ある一点からC感覚を凌駕する。
男性はB感覚がなくC感覚のみ。発生学的にはペニスとクリトリスは同じものである。
クリトリスは、神経分布などはそのままにしてペニスの退化したものである。
自然は女にC感覚に加えてそれより数等優れたB感覚を与えたが、B感覚の快感を得るためには男の介添を必要とする条件をつけた。
C感覚だけで満足しているうちは男から独立しているが、B感覚を知り、この快感を求める限り男から独立しえない。

ウーマンリブを完成させるためにはヴァギナという器官を捨てなければならない。
遠い将来C感覚だけが発達し、ヴァギナが退化しクリトリスが肥大する
すなわちペニスを獲得するという肉体上の変換が起きたとき、本当の意味でのウーマンリブが完成される。