からくりサーカス連載中 サーカス５日目
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週間少年サンデー 1997年32号にて連載が開始された「からくりサーカス」
この漫画について色々語りましょう
なお、この作品は人形繰りの技術を駆使することで、１日一話のペースで連載されるようです
たまに操り損ねて変な時期に休載したり合併号になったりすることもありますが気にしないでね
※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第１話～最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。
●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●（「第1話・A」とか「第2話・前」等）
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。
ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏！ 現代に戻って好き放題に語り合え！
関連スレ等
からくりサーカス連載中 からくり４体目
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1532419217/
連載中スレの楽屋裏 第３５幕
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/csaloon/1531910380/
連載中スレまとめ
http://rensaimatome.blog.fc2.com/
連載中スレ過去ログ倉庫（更新停止中）
http://rensai.nobody.jp/ フェイスレスに一番近いのは物理的にも精神的にも勝だろうな
善悪の認知バイアス以外の部分は大きくは変わらなそう 人間は決して負けないってＡＲＭＳでもあったなーとしみじみ
シルベストリは最後に人間のことを、ひいては自分のことを理解できて幸せだったと思いたい ラストの扱いが切ないなシルベストリ
使い古された定型的な感動話かも知らんがメラメラくるもんがある ＞夜空に打ち上がった一際大きな花火の光が…勝と、地に突き刺さる人形の手を照らす…
ここすごいな…この一コマだけでいろんなもんが詰まってる
後ろの花火が勝の勝利を祝う勝利の花火でもあれば
夏の終わりを伝える少し切ない花火でもあるし
地面に刺さったシルベストリの手が空に浮かぶ「花」に手を伸ばそうとしてるようにも見える
そして結局、その手は何もつかめなかったのが哀しいな 自尊心と自己愛の塊のようなパンタローネも勝と一戦交えてたら
分かり合うことはムリだろうが浄化は出来てたかもな >>663
いじめに理由なんてないよ
反撃しなかった…ただそれだけさ
誰とでも仲良くできるような奴も、いじめられる
やり返さなければやられる一方
優しい人間ほどいじめを受けるのさ
いじめられる理由は星の数ほどあるが、いじめられたら解決する方法は一つ、やられたら絶対やり返す、数倍にして 藤田作品てイジメとかネグレクトネタがやたら多い印象があるな リアリティ残しつつ悲劇性をアピールするには打ってつけのバックボーンだからな
戦争孤児だの精神分裂だのまでいくと重すぎるし、、 今回のシルベストリ戦は個人的にはからくりサーカスベスト３に入るくらいいい戦いだった >>677
誰とでも仲良くできるような奴は八方美人だから
攻撃的な糖質タイプにはイジメられるだろうな 第１２幕
一時閉幕
勝とシルベストリとの戦いに決着がつき…グリポン君が菊姉に声をかける
また人質にされたら勝が自由に動けなくなるから早く逃げるよう促すグリポン君
コロンビーヌは、ただ黙って勝のほうを見ており、その隙に菊姉も彼女から離れる
倒れたシルベストリに、勝はそっとすずらんの花を添える
どこか、哀しそうなオートマータであったが…そこで人質にされてた菊姉のことを思い出し
振り返ると、そこにはコロンビーヌの姿があった
どこか不気味な雰囲気で対峙する彼女の姿には、勝も僅かにいやな汗が浮かぶが…
〔アナタ、シルベストリに言ったわね…… 『彼の手が剣じゃなかったら、手をにぎれた』って
見て、アタシの手…… こんなに小さくてかわいいの
この手ならアナタ…にぎれるっていうの？ ウソつきィ〕
そう言って小馬鹿にしたように舌を出した笑みを見せつけながら、小躍りと共にお歌を歌う
〔口先だけのパーティー♪ 口先だけ♪
一人のお姫さまが村人達のパーティーに招かれましたとさ♪
だけどマナーはサイテー♪ 料理もマズイ♪
しょせん住むトコちがう、お姫さま―――♪ 村人達もどう踊っていいかわからなかった～♪〕
自分たちは人間の血を飲んで動く機械の人形
人間と形は似ているだけで、自分たちの全てが人間よりも遥かに優れている
そんなアタシとアナタが手をつなぐワケないでしょうと嘲りの笑みを浮かべるが…
コロンビーヌに向けて勝は、かつて人間の輪の中に入ったある機械人形のことを語る
…その存在が彼女の主、フランシーヌ人形であるコトはコロンビーヌも知るよしもなく
勝をウソだと馬鹿にするが…勝は真っ直ぐに、コロンビーヌを見据えてそれが本当である事を語る
その姿に、コロンビーヌは何を思ったであろうか… 人形の瞳からは、彼女の心は伺う事はできなかった
とりあえず今回もお歌を口ずさみながら、コロンビーヌがその場を後にするのであった コロンビーヌがその場を立ち去り勝も一息つくが…そこで、こちらを見ていた菊姉の姿に気づき
心配そうにその側に駆け寄る勝 菊姉も手を上げそうになるが…彼女もどこか、その顔が俯いてしまう
「なによ……そんなにあやまらないでよ！！ あんたが…あんなこわい戦いをしてるのに、アタマからバカにして…
勝手にここに来て…… 自分で人質になったりしたのは…わたくしでしょ…
でも…こわくて……たまらなかった……！！」
その言葉と共に、菊姉は涙を浮かべながらその場にへたり込んでしまう
青ざめた表情で震えながら、恐怖で悲鳴すら出すことが出来ない菊姉
…勝がそんな彼女を後ろから抱きしめると
「菊さん、ぼくもコワかったんだ……いっしょに叫んで！」
勝が息を吸い込むと…二人で思いっきり、あらん限りの大声で叫び声をあげる！！
そんな二人の姿にグリポン君もちょっと困惑しちゃうけど
・・・・・・ひとしきり叫び終わると…二人は、どこか笑顔を浮かべるのであった
勝も自分と同じ怖かったそうで…そんな勝の言葉に、菊姉はいつか勝が言った言葉を思い出す
―闇を歩く時に大切なのは、懐中電灯だけじゃないよね―
と、勝は菊姉の手を引っぱり村へと戻ろうとする
花火大会は終わっちゃったけど、盆踊りならまだ間に合う、とする勝
その見立てどおり、勝と菊姉が村に戻ると、丁度盆踊りの真っ最中であった
盆踊りの舞台では丁度平馬がちょっと赤面しつつリーゼに踊り方を教えてあげてたけど
空気読まずにリーゼに声をかける百合姉に、平馬もちょっと苦い顔
という訳で勝も菊姉にいっしょに踊ろうと言うけど、菊姉は少し不安そうであった
村の風習をバカにして、触れる事すらせず…村の人たちだって自分のことなんて嫌っていると、尻込みしちゃうが
そんな、目の前の輪の中に入ることが出来ない彼女に、勝は満面の笑顔を向けてその手を引くのであった
わたくしは弱いわ 弱いから、わたくしたち人間は、あの輪の中で生きるんだ 翌日…菊姉は同じ天才仲間達に、彼らの誘いを断る旨を話す
さては自分の研究をやるのだろうと見た仲間達だが…そこに、後ろから女の子達が菊姉に声をかける
いっしょにお勉強会はじめましょーとの彼女たちに、菊姉も元気よく手を上げて返事を返す
しかしそんな菊姉の姿に仲間達も困惑するが…長髪メガネの木戸に、菊姉はこう語る
「木戸さん、わたくしはもう少しゆっくり行きますね
頭の良し悪しなんて関係ないんです わたくしは人と人のつくる輪の中で……
自分のできることを、もう一回探してみたいんです
それが、わたくしなりの『進化』…かしら」
そう言って菊姉は、お日様の方を横目で見ながらどこか微笑みを浮かべていた
そんな姿を目にした勝も、菊姉の新たな歩みを笑顔で見守っていた
これがぼくの黒賀村最後のいい思い出です
でも、ぼくにとって、悪いことはいつでも最後にやってくる
ぼくはその時『最悪の幕』が世界のどこかでひっそりと開いたことにまだ気がついていなかった
そう、ラストショウの番組は、もう、確実に始まっていたというのに・・・
勝のその独白と共に…真夜中のサーカスでは縦ロールの小さなお嬢様の人形の姿があり
そして…玉座に座るフェイスレスが 不気味な笑みを浮かべていた…
からくりサーカス ←
Le Cirque De Karakuri 菊姉はなかなかデレないな
他のサブヒロと差別化する為に回避性な立ち回りにしてるんかいな いやもうこれはほぼデレたでしょ
バカにしてた風習や凡人達に、勝の影響で自分から歩み寄るようになったんだから
で・・・阿紫花三姉妹攻略完了したところで、またなんかやばそうな気配が・・・ フェイスレス戦とナルミとの再会をやたら引っ張るな・・・
ここらで勝陣営に犠牲者が出てメラメラ佳境に入ってく流れかな どっちも最後の最後まで引っぱるだろうなあ、とくにナルミとの再会は
ここまでくると全部決着つくまでしないかもな しろがねを抹殺しようとする鳴海とそれを全力で阻止する勝っていう
双極性な構図に持っていくんじゃないかと予想してたがどうもその流れもないだろうなぁ 最後のコロンビーヌじゃないよな？
キャラかぶってるんだが意図的？ 藤田ワールドはなぜか広汎性に人格のカブるキャラが多いので・・・ しかし最古の四人を倒したシルベストリに勝ったと言うコトは
事実上、勝もギイ、ナルミ、エレオノールクラスの実力に並んだか…
少し前？までは泣いてばかりの子供だったと思うとなかなか感慨深い まぁ勝は元が逸材だからな
フィジカルはガキでもコンベンション握れるポテンシャルの持ち主 幕間～
遺言 Ⅰ
冒頭、阿視花家にて皆さんがグリポン君に興味津々な様子
菊、れんげ、平馬の三人にひっぱりだこでグリポン君も悲鳴が出ちゃう
とりあえず騒動も落ち着いてご一行が朝ごはん
その最中、菊姉があとでサーカスに行ってもいいかと尋ねる
なんでもあと二日でサーカスが次の場所に行くのでその間お手伝いでもしたいそうな
「なーに、菊姉 サーカスも、他人のために何かするのも大キライだったんじゃないの？」
「人間は変化するものなのよ でんげこそ、最近人づきあいが良くなったっていう話よ
マイペース人間がどういう風の吹き回しかしらね」
「あはは～～反撃だ～～～； ねえ、ユリ？」
「う～～～ん、いちばん変わったのは……」
その言葉と共に三姉妹と勝は末っ子の平馬じー
でも平馬も変わる理由がねーと顔まっかにしながらそれを否定しながら勝に八つ当たりしてました
そんな勝と平馬の二人が百合にしかられつつ、その横ではなんだか菊とれんげがにらみ合い
勝を中心に、フクザツな５角関係が展開され、グリポン君も呆れ顔でした
ごはんの後片付けも終わり、平馬は勝にサーカスに行くぞと促す
なんでもサーカスには面白い兄ちゃんたちがいるから気にいったそうな
それにほかの人とも仲良くなってるよね、と勝が言うけど
・・・平馬が浮かび上がったリーゼの顔にばってんしつつ顔まっかでそれを否定するのであった
とりあえず先に行く平馬を追いかけようとする勝だが、そこに阿視花家の祖父と祖母が声をかける
二人が勝に「ありがとうよ」と頭を下げるその姿に勝も少し目を丸くしちゃう 「うちの子達がこのごろ、元気に明るくなったのはみんなマサルのおかげだよ 本当にありがとさん
百合が自分を押し殺さないで自由に感情を出せるようになったのも…
れんげがわたしら家族に心を許してくれるようになったのも…
菊が自分のことだけじゃなく、まわりに目を向けるようになったのも…
平馬が、家族と一緒にごはんを食べるようになったのも、全部マサルが来てからのことだよ」
そんな二人の言葉に、勝も顔赤くして自分もいい思い出をもらってるからあいこだとするけど
祖父は、勝をさすがは正二様の孫だと声をあげる
大恩ある正二との言葉に、黒賀村が4年前に病気になった時に助けてくれたことを思い浮かべるが
「恩はそれだけではないのだが…だからこそおまえをこの家で預かったのは事実だ……」
「でもね、あんたは正二様に勝るとも劣らないくらいの贈りものをしてくれたんだよ あの子達の幸せというね
そこで…どうだい、マサル いっそ、おまえもうちの子供にならないかね」
突然の二人の申し出に、勝も目を丸くしてしまう
子供達も喜ぶだろうし勝さえ良ければ…祖母の申し出に、勝も涙をじんわり溜めた笑顔を浮かべるが
でも…自分には帰るところが有るから…涙を拭いながらも、二人の申し出に何度もありがとうと言う勝
そんな勝に二人は何も言わず笑顔を浮かべ… 部屋の外でそれを聞いていた三姉妹は、どこか俯いた表情となっていた
それから勝は、百合と一緒に洗濯物を干す手伝いをしてた所
百合が洗濯した衣服を取りながら、ふと「………残念だったな…」と洩らす
勝がうちの子になると言う話は百合も悪くないと思っていたし、勝自身もそうは思っていたが
・・・勝には、倒さなきゃいけない敵が、守らなきゃいけない人がいる
正二の遺言…エレオノールを頼むとの願いもあり、勝は自分がここで楽しく暮らす事はできない…
その思いを胸に秘めながら、勝はただ百合にごめんねと返すしか出来なかった とりあえず洗濯も一段落し、二人は小休止がてら上の広場に向かう
ここで人形相撲の大会をやってたことを思い出し…百合もかつては勝に冷たい態度であったことが
どんなときでも諦めようとしない勝に、どこか頬を赤らめて…百合はただ一言、勝に告白する
「好きよ、マサル」
その告白に、勝は目を丸くし…百合もどこか困ったような笑顔が浮かんでいた
「まだ…マサルには早いか じゃあねえ…来週、私とピクニックに行かない？
れんげ姉や菊姉にはナイショ！おいしいもの、いっぱいこさえたげるからね」
そんな百合の言葉に勝も笑顔になり、ゆびきりげんまんして約束し、百合の無邪気な笑顔が浮かぶのだった
次に勝が訪れたのは、明神様の洞の先にあるれんげ畑
そこで勝を待っていたのはれんげ姉でした なんでもれんげ姉が勝に書き置きしてたそうで
…すると、れんげ姉もどこか表情を引き締め…勝がうちの養子になるのを断った件に関して
仲町サーカスと一緒に、ここを出て行くのか問うが… 勝はそれを否定、まだ黒賀村での練習は終わってないと答えるが
するとれんげ姉、おもむろに勝に抱きついた これには勝もびっくりしちゃう
「ちょっ、ちょっと、れんげさん何さ？」(///
「何って、あんたがもう、ここから…バイバイなのかなーって、あたし思ってさァ！
見て、マサルちんがここにあたしをつれて来てくれた
それまでのあたしは、探しに来てくれない鬼をずっと待って、『かくれんぼ』をしてるカンジだったのよ
でも、マサルちんのおかげで、あたしのかくれんぼは終わった……」
そういいながられんげ姉は両手で『きつねの窓』を作りながら、
その目に微かに涙を浮かべながら彼女もまた勝に約束してほしい、と言う
「約束してよ、マサル……あたしになんにも言わないで『かくれんぼ』はよしてね…」
「あったりまえでしょ、れんげさん！」
勝もれんげ姉にゆびきりげんまんしてあげて、れんげ姉も少し頬を赤らめた笑みを浮かべるのであった ［アメリカ ハリウッドＮＧＮ 第８スタジオ］
場面は変わりそのハリウッドスタジオにて…フウからの電話を受け取る、ミンシアの姿があった
≪ミンシアさん、君の力が必要だ！！ すぐ来てほしい≫
＜続く＞
・・・再び場面は黒賀村へと戻り、セミの声が鳴り響くのどかな黒賀村・・・だが
静かに、だが確実に、その暗雲が近づき始める・・・
「ぜひ」 ミンシアいつの間にかハリウッド女優かｗ
梁師範もあの世でエビリファイしてることだろう ついに、来るべきものが来た感じだな…
間違いなくこっからみんなが悲鳴あげる事態になりそうで来週が怖い しかし最近はノロケのハーパライフ展開を抑えていい流れがいい出来てるから
導入としては楽しみ感が凄い ゾナハ病の治療法をフェイスレスが言うとも思わないが、しろがねのフランシーヌの記憶ってのもなあ
ナルミ兄ちゃんと勝二人でしろがねの頭どうこうってのは無いだろうが
フェイスレスを改心…とまではいかずとも性根たたき直せるだろうか シルベストリほど簡単にはいかないだろうな
フェイスレスの場合自我を崩壊させて認知バイアスを塗り替えて別人に生まれ変わらせるぐらいしないと。 三姉妹とほのぼのいちゃラブしてると思ったら、ラスト一コマで背筋ひえひえですわ ｺﾜｲ れんげ姉はメラメラと死亡フラグ立てていってる感が凄いｗ 幕間～
遺言 Ⅱ
冒頭、勝はあさがおにお水をあげてたところ
自分のあさがおのほうが平馬のより育ってて、新学期までのあさがお競争は自分の勝ちと勝もにっこり
そこに突如、後ろから菊姉に怒鳴られ勝もびくっとしちゃうが、菊は間髪いれず勝の肩掴んで
養子になることを断った件に関して、勝はサーカスと共に村を出て行くのかと問い詰めながら勝の身体がっくんがっくんゆさぶり
「いつも、君はわたくしをおいてきぼり…
たまにはいっしょに……… 歩いてくれても…… いいじゃない………」
悲痛な表情を浮かべてそう訴える菊姉だが…
がくがく揺さぶられた勝の頭がオーバーヒート起こしてて、菊姉の訴えは届きませんでした
・・・気を取り直して、まだここを出て行く気はない事を聞き菊姉も胸を撫で下ろす
でも何て言ってたのか、勝も聞きなおそうとすると…菊姉も顔まっかになって怒鳴り声を上げちゃう
そんな理不尽な怒りに勝もちょっと拗ねちゃうけど…菊姉の脳裏には、いつかの勝の言葉が浮かぶ…
―人間は弱いから、お互いにそばで見ていてもらわなきゃ―
ふと、菊姉は勝の興味のあるものって何か聞いてみる
勝のほうは今は天体観測に興味をもってるそうで、自由研究がてら毎晩見てるそうで
すると、菊姉もどこか柔らかな微笑を浮かべてその研究に混ぜてほしいという
「え？別にいいけど…菊さんが？」
「そうよ 『進化』したわたくしは… 才賀勝と……天体観測をするの！」
「あはは、菊さんは大げさだなァ じゃ、約束する？ ねむくて、起きてられないかもしれないよ」
「ま、失礼ね！マサルこそ、寝てたら承知しないんだから」
その言葉と共に二人も小指を一本立てて、菊姉ともその『約束』を交わすのだった
とりあえず明日の晩から始めよう、とする菊姉
…去り際に菊姉は軽く咳き込む 菊姉は軽くむせただけ、とするが…… 場面は変わりどこかの酒場にて、無精髭を生やした阿紫花の姿があった
酒場のヤツラとカード勝負をしていると、そこに携帯がかかる
その電話をかけてきたのは、かつて阿紫花と共に戦ったジョージ・ラローシュであった
が、その電話を懐かしむ暇もなく、ジョージはおまえの力が要る、と用件だけ伝えてさっさと電話切った
…電話を切った後、ジョージはフェイスレスの名を呟く かつては尊敬もしていたが
今となってはすべての黒幕だったとはな…忌々しげに呟きながら、近くに止めてあったヘリへと走る
・・・阿紫花の方は、相変わらずマイペースなジョージにちょっと困惑気味でした
黒賀村に視点を戻すと、なんだか人形相撲でやりあった面子がわいのわいのと大討論
なんでも皆が勝に黒賀村の名所めぐりコースを考えてくれてるそうで
自分のためにみんなも色々考えてくれて、じんわり来ちゃう勝にヒロシ君が言う
「マサル君は知らんやろうけど、ボクは君と会うて色々変わったんやで…
みんなも、そうちゃうやろか…せやから…ね！！」
…勝がここに来た時は、一人だった それまではちゃんとした友達なんて居なかった
だが、黒賀村での色々な思い出が、様々な出来事が…今、こうして友と呼べる繋がりが出来た
かつてはいじめられっこだった自分がに、いっぱい友達が出来、勝も満面の笑みを浮かべていた
とりあえず無事プランも決まるが…五郎とヒロシ君、風邪気味なのか少し咳き込むが
今日はこのへんでお開きとなり、みんなと笑顔で手を振って別れる勝
・・・そして、沈む夕陽の中、勝ははちきれんばかりの満面の笑顔で川沿いを駆けるのであった
そりゃ、ぼくにやることがあるのはわかってます
神さま、でも、今はこんなにうれしい… いいんですよね、よろこんで
神さま、ぼくは とっても うれしいんです ［四国 高松］
ここで場面は先行してサーカスの場所を作っている法安、ナルミのほうに変わる
ひとまず今日の作業を終えたようで、作業員が帰るトコ ナルミもおつかれさましたーと作業員に挨拶し
法安もそんなナルミにだいぶ仕事も覚えたし、挨拶する程度はできるようになった、と勝の胸ぽんと叩きつつ
「ただな、新入り 客商売はもうちっと笑顔をなんとかせんとな（ナルミのほっぺ引っぱり無理やり笑わせ
ほら、ワシを見てみい、こうな…」
…そういいながら に い い と笑みを浮かべる法安だけど、どう見ても不気味な笑顔です
やっぱり男はへらへら笑うもんじゃない、と法安も頭を掻きつつとりあえず二人も帰り支度
だが…ナルミがふと、何かに気づき…法安には先に帰っててくださいとする
とりあえず法安はその場を後にし…そしてナルミの前に姿を見せたのは…姐弟子のミンシアであった
「鳴海！大変よ！！」 どこか目を丸くするナルミに、ミンシアは血相を変えた形相でそう叫ぶ…
場面が再び黒賀村のほうに戻り…
仲町サーカスのメンバーが見守る中、平馬がジャグリングの練習をしてたところ
ふと勝としろがねの姿が見えないことにオヤジが気づくが、二人共でかけてるそうで
丁度しろがねと勝の二人が向かっていたのは…しろがねが偶然見つけたという、黒賀村を一望できる丘の上
なぜか落ち着けるその場所は…勝がかつて正二の記憶で見た、フランシーヌ人形が彼女を守って消えたあの場所である
さすがに勝もこれには動揺しちゃうが、とりあえず正二の遺言もあり黙っておくことにしといた
…しろがねも、こうしてお坊ちゃまとゆっくり話ができるのは久しぶりとその表情が柔らかくなる
そんなしろがねに勝もちょっと気まずい笑顔で返し… 二人が、その丘から黒賀村を見下ろすのであった ・・・・・・そして、日が暮れてゆく、黒賀村…
その空には、村を見おろす女神のようなヴィジョンが浮かび上がっていた…
日が暮れてゆく 黒賀村に日が暮れる
おやすみなさい、おやすみなさい、よい子たち
今日と言う日が、明日にいつも、続いていると信じながら…
＜ぜひ＞ 法安のおっちゃんが女だったらこれ完全にナルミ堕ちてたなｍｌｍ ＞…去り際に菊姉は軽く咳き込む 菊姉は軽くむせただけ、とするが……
あっ・・・（察し 菊姉みたいな感情表現多彩なキャラが死ぬと
そんな好きでもないキャラでも結構ダウン入るわ そういえばじじい別行動だったな、このままナルミ達と同行する事になるんだろうか 勝は常に年頃の女子に囲まれたハーパライフなのに
鳴海は大抵、野郎かジジババに囲まれてるな 菊姉？
だけど菊姉単体でゾナハるとは考えにくい
まさか黒賀村全滅？
黒賀がルシールの村みたいになる？ 地味にジョージとアシハナに信頼関係が生まれててほっこりしたがジョージって普段何してるんだろな
スロプーかアマプラでも見て過ごしてたら萌えるが >>717
五郎とヒロシ君もフラグ立ってるから全滅だろうなあ
藤田センセイそうとうところ容赦ないし、下手したら仲町サーカスのメンバーまで犠牲になりそうで怖い ナオタやヴィルマも人間相手にはエビリファイな無双できても
オートマータにかかったら逆に惨殺だろうからなぁ戦闘要員のキャラほど犠牲になりそう 最後の黒賀村を見おろしてる女神様？はなんなんだろう
語り口からしてしろがねではないだろうし 幕間～
黒色化＜ニグレド＞
冒頭、しろがねは偶然に自身が赤ん坊のころに体験した、一つの事件があった場所にいた
一緒にいた勝もさすがに気まずい 何より万が一しろがねが赤子の頃の記憶を思い出してしまえば
娘、エレオノールには何も知らせず普通の人生を送らせたいとしていた正二とギイの苦労が台無しである
勝もとりあえず別の所に行こうと持ちかける 明日は四国へ移動だし早めに寝ないと…だが
「お坊ちゃま、私は『人形破壊者』（しろがね）ですよ １０日眠らずとも平気です！」 しゃきーん
（そうだった…；）
では今度は切り口を変えて、ここはどこか雰囲気が不気味だし
…危うく色々口を滑らせかけるが、オバケでも出たら死んじゃうかもなんていう勝だけど
「ご安心ください しろがねがあるかぎり、お坊ちゃまに危害を加える者など存在しません」 ばーん
（そうだった しろがねはそういうヒトだった…；）
強引にでもしろがねの手を引いてここから離れようとする勝だが
…その姿に、しろがねはなにか自分に隠し事でもしているのかと問う
図星を突かれた勝だったが…話をそらすために勝がとった手は
思い切ってしろがねのほうに何か隠してるんじゃないかと返すが
……その言葉に、しろがねはどこか言いよどみながらもそれを否定する
とりあえず隙を見せたのでこれ幸いとしろがねの手をひっぱってこの場を離れる勝であった
安堵する勝だけど…先ほどのしろがねの態度、本当に何か隠しているのかと思ってしまう
…少し沈んだ表情が浮かぶしろがねの脳裏には…帰ってきたナルミが、今は自分を殺すために生きている、
という事実を…勝としろがねは、互いに真実をその胸に秘めながら…勝がしろがねに向けて言う
「ねえ、しろがね… しろがねは９０年以上も生きて来たんだからぼくの知らないコト、いっぱい知ってていいんだからね
ぼくはしろがねが大好きだから ただ、それだけ
世界中の人達が敵になっても、ぼくは絶対にしろがねを裏切らないよ」
…勝のその訴えに、しろがねも感極まる思いで…自分も同じと、勝の手を握り締めた
優しい微笑を浮かべるしろがね、勝もその微笑に見惚れながら笑顔を浮かべるのであった・・・ 『からくりサーカス』を御覧の皆々様…… 美しいお話はここまでであります
たとえこのあと勝が仲町サーカスの皆と いかに楽しい夕食のひとときを過ごそうと…
仲町サーカスとの最後の夜を どれだけ楽しく過ごそうと……
それはもう、過去のカーテンに重く閉ざされてゆくのです
これよりは――――― 「ぜひ」 そう、これからは――― 「ぜひ」 「ぜひ」
醜く、長い夜が舞い降りまする
皆が集うこのサーカスリング…観客の皆様が集う、この地上を 漆黒の天使が抱擁するかのごとく
真に黒き夜が舞い降りるのです
お客様、我らはこれより……暗黒の番組を演じる所存でございます
ただし、それを御覧になる方には覚悟が必要
激しく、恐ろしい番組は皆様の心を奪い、果ては粉々にしてしまうやも知れません
それが怖いと思われる方のために、公演の再会まで１０分の休憩時間を設けましょう
この先を見たくない方は、どうぞ、この休憩時間のうちに退出なさってくださいまし
では皆様、１０分後にて、またお会いいたしましょう・・・・・・ ・・・・・・朝になり、勝が目を覚ました なんだかへんな夢を見ていた気もするが…
今日には仲町サーカスは黒賀村を後にする、勝もすこし寂しい思いだが、自分にもやるべき事がある
そういえばこのあとは百合さんとピクニックの予定、意外と自分も忙しいと苦笑気味に頭を掻くが
…家の外に出ると、勝は何か、村の雰囲気に違和感を感じる…？
とりあえず阿紫花家に向かう勝だが、村のほうはやけに静かだ この時間なら早起きの人がいてもいいはずだが…
家に辿り着くと、居間の方にはすでにピクニックの用意の豪勢なお弁当がテーブルに並べられていた
これには勝も声をあげるが・・・隣の鍋が泡を噴いてた、慌てて勝が火を止め
鍋の火をつけっぱなしで席をはずすのは百合らしく無いが…少し困惑の表情が浮かぶ
・・・と、勝の後ろに百合が姿を見せたようで、勝も声をかけながら振り返ると、
百合は、白目を向いて自身の喉を押さえながら、その場に倒れこむ…！？
倒れる百合を勝が咄嗟に押さえるが…白目を向く百合は ぜひ ぜひ と掠れた呼吸音を響かせる
勝も家のみんなに大変だと叫ぶが、家のものからの返事はなく…
黒賀村を包むように、白い朝もやのようなものが、外に広がっていた・・・ 新しい幕が上がる――― それは、人類にとって最後の幕
当サーカスの最も大きな大詰め＜トリネタ＞の幕 その幕の名は―――
Ｄ e u s
ＥＸ
Ｍ a c h ｉ ｎ a
デウス エクス マキナ
～機械仕掛けの神～ /＼＿＿_／ヽ ヽ
／ ::::::::::::::::＼ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-､ .:::| わ
| ､_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
＼ /( [三] )ヽ ::／ああ
／｀ー‐--‐‐―´＼ぁあ 勝は臭い台詞をパーソナリティーに呟いてるけど
こんなキャラだったか？まあ成長と受け止めよう 阿紫花一族は死亡フラグの回避性能低そうだから
難しいかもなぁ・・・ 勝と黒賀村のみんなが仲良くなって受け入れられた矢先にコレだから
勝（と読者の皆）の精神ダメージがマッハ まぁ平穏からの躁鬱ダウン入りの急降下が醍醐味の作品でもあるからなぁ 相棒ポジのへーまは生き残ってほしいが…この分だと厳しいかもしれん エレオノールとリーゼのフルヌードは描いてくれたのに、
アシハナ三姉妹のフルヌードはなかったなあ 前回のシーンも含めて、女神と天使が人類を滅ぼそうとするとかＬＯＷルートまっしぐらだな、フェイスレス 平馬は最近キャラ薄くなってモブ化してきてるから作者に忘れられて生き残れるかもｍｌ Deus EX Machina
機械仕掛の神～
＜デウスエクスマキナ＞
第１幕
開幕ベル
白目を向いて喉を押さえながら、ぜひ、ぜひ、と苦しげな呼吸音を洩らす百合
その体も硬く固まってしまっており、勝もここは知識人である菊姉に助けを求めようとするが
二階に上がると、廊下ではれんげ姉が同じく白目で喉を押さえ…そして、菊姉もまた同様であった
突然の事態に、勝も悲痛な形相で悲鳴の如き声が出てしまう…
・・・そこに、かろうじて勝に呼びかけるのは、阿紫花家の祖父母の二人であった
二人も掠れた呼吸音が漏れるものの、どうにか動けるようだが…
外をうろついてた朝帰りのグリポン君も、何か村の異様な雰囲気に気づく
何かあったのか、手近な家をのぞきこんでみると…そこにはやはり、同じように白目で喉を押さえる村人達の姿が…！
助けを呼ぼうとするグリポン君だが、どの家も同じような人達であふれかえっていた
…そして、グリポン君は先ほどから聞こえてきた、風のような音…その正体に気づく
ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ
〔ち…ちがう、風の音なんかじゃない……… この音は……
人間達の苦しい息の音だったんだ！〕
ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ ぜひ
何とか無事な阿紫花家の祖父母二人は、この病の正体を知っていた
４年前に、勝の父正二が村にばらまいた病…『ゾナハ病』である
だが村人達は正二の血を薄めて飲んだのなら免疫が有るはずだが
「…今度のは……前のヤツとは比べものに…ならぬほど…強い……わかるの…だ
マサル……… にげ……ろ はや…く…おまえ…だけでも……」 その言葉を最後に、二人もその身体が崩れ落ちる…
最後まで平馬の身体を抱きしめる祖母の身体を勝がぎゅ、と抱きしめ…
・・・そこで、勝が気づく 村のみんながゾナハ病に侵されているなら、仲町サーカスの皆は！？
そこに駆けつけたグリポン君と合流する勝 村人は既に全員倒れていると聞かされ、もはや皆の安否も絶望的…
だが次の瞬間、勝の元に仲町サーカスの皆が、一人も欠けず勝の元へと駆け寄ってきてくれた
みんなの無事な姿に、勝も思わず涙を浮かべながらも喜びの表情が浮かぶ
村の異変にはサーカスの皆も困惑し、さらに救急車の電話も繋がらず
ナオタがもっていた携帯テレビも、無人のスタジオを映すのみで…
…すると、テレビのほうに何者かが映し出される …その人物、勝は忘れもしない…！
≪死にかけの人類諸君… 気分はどうかね？ 僕は『神』＜デウス＞……
あまねく全ての人生に幕をひく『神』――― フェイスレスだ≫
玉座に座り、そう宣告するのはフェイスレスであった…！ そして更にこう続ける
≪僕は古代ギリシャの悲劇が好きでねえ……
特にエウリピデスのもので、結末に女神が空から現れるのがいい
複雑な人間同士の因縁も、様々な事情も、すべてはその機械仕掛の神が解決してくれる
そこで、せっかくのフィナーレに僕から君達に『女神』を贈ろう…
見えるかね？ ―――君達の非喜劇の結末を告げる『女神』＜アルテミス＞だ！！≫
その宣言と共に、黒賀村の空に、銀色に輝く巨大なその女神が現れる…！！
あまりに現実離れした、その光景を前にサーカスの皆も言葉もなく…
テレビにはフェイスレスの高笑いがいつまでも響き渡っていた…… ・・・しろがねが、心配そうに勝に声をかけようとするが
「見ないで！！」そんなしろがねに、勝がそう叫び…
「ぼ……ぼくを… 見ないで… しろがね…」
フ ェ イ ス レ ス ！！！
その憎き敵の許されざる行為に、涙と怒り、憎しみの形相を、勝は自らの手で覆い隠し…
そして勝は、ジャコと共に空に浮かぶ女神に突っ込む！！
（ユリさんを返せ！れんげさんを返せ！
菊さんや平馬やみんなを返せ！ フェイスレス！！）
「ぼくの黒賀村を返せ！！」
＜続く＞ 怒りでメラメラ猛り狂う勝も捨てがたいが
やはり正統派熱血漢のナルミに締めはもっていってもらいたい ああ…やはり皆ダメだったか…
…で、そうなるとここはやっぱり全員無事な仲町サーカスが黒賀村のみんなを救う鍵を握ってるんだろうか ちょい前までただの歪んだ自己愛の女好きだったのに
いつの間にか正統派な悪意の塊りみたいなキャラになってきたなフェイスレス たしかにしろがねを自分のモノにしたいだけならこんな事する必要ないよなあ
もしくは自分を悪役として演出する事での何らかの狙いが有るのかもしれんが 別の所ではナルミも現在進行形でこうなってるのだろうか
つーかこうなると向こうのじじいの扱いがどうなるかも気になるところだ ナルミやアシハナやジョージといった２軍と合流してパチ巡りしてそう・・・ocn エレオノールが優しくなった時、とかいうゾナハ病解除条件が何らかの形で作用したんだろうな、サーカスのみんなは
勝に甲斐甲斐しく優しくお世話してたのを間近で見てたわけだし、ちょうど優しくなった時、にも合致するはず 村編の仲間キャラはどうにもポっと出で
いまいち投影性同一しにくくて感傷的に見れないな そんなんサハラ編のしろがね連中もそうじゃん
出て来たと思ったら悉く死んでんじゃん 広汎性に余すところなく掘り下げたキャラであろうルシールも死後は割とこざっぱりした扱い いよいよ勝と鳴海の合流というか、その前にうしとらで言う「あばよ バケモン」が来そうだが…
ジュビロここんとこ明らかに勝を楽しんで描いてたみたいだし
ちゃんと鳴海に主人公戻せるかなあ 「ちくしょう！！ ちくしょう！ちくしょう！！
みんなを返せ！ 黒賀村を返せええ！！」
平穏だった黒賀村の日々を奪った、フェイスレスの空に浮かぶ女神
止め処ない涙を溢れ出させながら、叫び声と共に勝はその空の女神へと突撃をかける…！
第２幕
銀色の女神
勝がジャコに乗り女神に向かう最中、ナオタの持っていた携帯テレビから
フェイスレスの放送が更に続けられ、自分が君達にその病『ゾナハ病』を与えた事を告げる
治す術は無く、できることはただその場で悶え苦しみその場で死んでいくだけだとし
死んでいくのは地上の人間全てだから、安心したまえ、と葉巻を咥えながら薄笑いを浮かべるフェイスレス…
さらにテレビにはその病にやられて大パニックに陥る大都市の光景が映し出されていた
ニューヨークやフランス、中国や南国の島国…地球のいたるところは、その病に倒れる人間たちで溢れかえっていた…
≪今や、僕の銀色の女神は世界中を埋め尽くし……聖書の黙示録でいうところの、破滅のラッパを吹き鳴らす！！
知らないかい？乱れきった人間達に罰を与えるために…神が７人の天使にそれぞれラッパを吹かせるんだ
その都度、地上には大災害が起きるのさ
ただね、慈悲深い僕は第五と第六のラッパくらいにしておこうかな
ははは、じゃあね さようなら、人類…… 君らと遊べて楽しかったよ≫
…フェイスレスのその放送に、仲町サーカスの面々も困惑するしかなく…
彼の語った『黙示録』とやらにも首を傾げるが、それに関してはリーゼが知っているようだ
…そのヨハネの黙示録の内容をリーゼが読み上げながら、勝はジャコと共に銀色の女神へと一気に突っ込む…！ ［ヨハネの黙示録より――― 『太陽も空も煙で黒くなりぬ』］
「ちくしょう、ぼくがやっつけてやる！」
［『その内より出で来しは、イナゴの群れなり』『イナゴは、地の草、いかなる青物、木々も損なう事も許されず、』］
「みんな！！ みんな！！ あんなに笑ってたのに……あんなに！！」
［『ただ人のみ、殺さず５ヶ月の間苦しめる事を許されたり』『イナゴが与えし苦痛はサソリが毒に似たり』］
「おまえがゾナハ病をばらまいたんだな！」
［『イナゴに毒を受けし者、五ヶ月の間、死を願いても死ぬることに能はず』］
「やっつけてやる！！」
―――勝が操るジャコが振り上げた大鎌の一撃が、女神に突き刺さる、その瞬間
女神の身体は、突如銀色の煙に霧散してしまう…！？
するとテレビに映るフェイスレスが、補足として女神の性質を語る
空に浮かぶその女神に実態は無く、その正体はゾナハ病の虫達の集まりである
人間の体内で苦しみを発生させている、ほこりの如き微小なオートマータの集まりにすぎず
…何も出来ない自分の無力さに、勝は悔しさにまみれた涙を溢れ出させるのみであった…
「イ…『イナゴの姿は出陣の用意を整えた馬のごとし……』
『頭に金の冠……顔は人間の顔…』『髪は女のごとく、獅子の歯を持てり……尾と鋭き針も…』」
『その名はギリシア語にて… 『アポリオン』と呼ばるる……』
・・・その後、サーカスの一向は倒れた村人達を屋内一ヶ所に集めていた所
だが三牛親子は伝染病が広がっている以上早く逃げるべきだとするが
…先ほどの放送が確かなら、世界中が既に同じ病気になっているという事である
何処に逃げようとも逃げ場などあるはず無く…頭を抱える二人だが・・・ふと、ある事に気づく
「…でも、待てよ…じゃ……」
「なんで、オレ達だけは、まだ元気なんだ？
まるで『ゾナハ病』とかいう病気の予防注射を…前もってうってたみたいじゃないか……」 屋内では倒れた阿紫花家のみんなを布団で横にさせながら…うなだれた様子の勝がしろがねに言う
彼らは皆、自分に故郷をくれた人達だった 小さい頃から転校続きで、サーカスも移動ばかり
一つの所で暮らす事を知らなかった勝が、帰ってくる所だと思えるようになった場所が、ここなのに…
あふれ出る涙と共に、勝はみんなに謝罪するが・・・そこで、勝が何かに気づいたようにその目を見開き
戸棚からハサミを取り出すと、自身の身体に突き刺そうとする！？ だがそれをしろがねがとっさに止める
しろがねの血が溶けた万病に効く霊薬『生命の水』がじぶんの血の中にも混じっている
それなら自分の血を飲ませれば…だが、しろがねがそれを止めながら、自身の腕にそのハサミを突き刺す
『生命の水』を飲んだと言う勝の話に関しては、あとでまた聞くとして…自分の目の前で勝が傷つくコトは許されないとするしろがね
それに、そういうことならより濃度の高い自分の血で試すのが合理的だとするしろがね
…まずはその病気を避けるためにも、勝にその血を含ませ…そして、平馬の口にその血を数滴流し込む…
でも、ぼくはわかっていたんだ
平馬がうまくいったとしても……黒賀村…いや、世界中の人達にしろがねの血を飲ませることはできない……
どんなに薄めたとしても……… 足りないんだ！！
流れ出るしろがねの血を前に、勝も苦悶の表情が浮かぶが・・・
そこにヒロさんがグリポン君と共に勝を呼びに来た 二人はあのメッセンジャーのカラスが来たと言う
カラスはいつもと同じく、フェイスレスからの伝言を伝える
〔今日、正午チョウド……世界で唯一のゾナハ病の特効薬をいただきに行ク
マサル……守れるものなラ、守って………みヨ！！〕
ソナハ病の特効薬…即ち『生命の水』を生み出す柔らかい石の事だと気づく勝
そして、柔らかい石は、しろがねの体内にある…！しろがねを見る勝の表情が険しいものに変わるが…
と、カラスは更に続ける
〔ただシ、マサルヨ… 黙示録の第六のラッパにのっテ…… 今度は―――ちょっと大勢で行ク〕 ・・・・・・その先刻と同じ頃、フェイスレスもしろがねを狙うべく、自ら動き出そうとする
「くくくっ…やっと始まったよ 僕のカーニヴァルが！！ マサルよ………守りきれるかなァ…」
にやりと笑みを浮かべてそう呟くフェイスレス、その傍らにはしろがね犬と、４体の人影の姿…
そして、轟音を立てる巨大な飛行船が、しろがねを狙うべく黒賀村に向かっていた…
＜続く＞ ４体の人影の姿・・・
ついにドットーレさんのエビリファイする雄姿が見られるのか！？ ニュー最古の四人は確かにいてもおかしくないよな、コレは盲点だった
とはいえ最新型で「最古」って言うのもおかしいな、なんかそれっぽい呼称あるかね
最○のくくりでくるのは間違いないだろうけど、最強？最新？
フェイスレスセンスだと、最高の四人、とかもあるかもw 比較的人間味のあったアルレッキーノあたりが土壇場でスペクトラムに裏切って
勝の機転を造ったりしそう 世界中をしろがねだらけにしたらそれはそれでディストピされた認知バイアスの狂った世界になるな・・・ 平馬がしろがね化すれば即戦力になりそうだな
既にリィナに逼迫するぐらいのメチオンパルな実力はありそうだし そういや仲町サーカス、オートマータと本格的にやりあおうとするのはコレが初めてか
さすがにヴィルマくらいしか戦力にならなさそうだし、しろがねと勝が奮闘するも、人質になる配役だろうなあ そういえば最近出たスパロボでもデウスエクスマキナとか言ってたが
こういうの最近の流行りなのかね
元々の意味としちゃ強引な脚本の揶揄というか決して良い意味じゃ無いんだが ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
