あなたは新米の冒険者です。2
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故郷から3ヶ月の時間をかけ、近辺ではもっとも大きな街に到着しました。
もうすぐ日が暮れようとしています。
どうしますか? 港や海上からの砲撃だろう 多数の砲弾が頭上を飛んでいくのを見えた
弾の種類から人型軍艦に通常艦、それに陸の新型大砲もまざってるか?
しかし弾着がばらばらだ、これでは街に被害がますだけ……と新米が思ったその時 年の頃は、10代半ば程度と思われる少女から
「兄ちゃん、こっちこっち そんなところでボケっと突っ立ってたら双方にやられちまうよ」
と手招きされた そこで 手招きされた方向へ行ってみると そこに居たのは少女だけでは無く 防アリ壕の中には沢山の人であふれていた
アリソン・デッカードが襲撃して以降、この様なところは街のいたる所に隠されているという
街の人々が「外が騒がしくなくなるまで、ここで隠れているがええ それまで」と アリソン・デッカード連呼しつこくてつまらないな、と話に華を咲かせた そういう場合はアリソン・デッカードのことアリとかで呼称しようぜ
とか、街の住人に通称名いわせるとか方法があると思うぜ
つうか、先日まで不条理の荒らしだったのに、なぞのアリソンなる敵と
それ以外は真っ当な冒険しているのが今の売りだと思うぜw
とりあえずアリまたは敵でいいんじゃないか?
と、先に街に訪れていた古米は思ったその時突然 新米は眼で、少しでも動けば殺すと古米を脅かしていた
「おいおい、会った早々これはないんじゃないの?ほらみろ事情を知らない街の人が驚いてるぜ」
と首元に剣を付けられているにもかからわず首の位置はそのまま おどけでみせた そんなことより、 「大変だ!アリソン・デッカードだと思ったらアリソン・エッカートが正しかった!」
http://ja.scp-wiki.net/scp-2565
と、いうわけでアリソン・エッカートでないからアリソン・デッカードの話題は終わり。
そして、玉子焼き屋の娘は >>585
は何を言っているんだろうか?
このスレで話しているアリソン・デッカードとは(今のところは)
正体不明の化け物の名称だよ
>>554で一時的はっきょうしたのは>585だったの?と名もない街人が思ったとき 「終わったのね」と当初、新米をこの壕に手招きした少女がつぶやく
なんでも『彼ら』は午後5時になると引き上げるのだという
だから街の者たちはこのような壕を掘っているのだな
と新米は古米と一緒に放り投げられた壕の一番奥の牢屋で、 与えられた糊のような粥を啜っていたが何の味も感じられなかった それでもマシなもんさ、最近はろくな物資も届かなくてな と同じく牢屋に入れられた中年の親父が言う
彼はアリの襲来で一時的な混乱を起こして入れられたらしく特段珍しい話でもないらしい
そんなことより、あんたらさっきはなんであんなことを? と武装解除された新米と古米を見ながら 立ちあがると格子の向こう側にいる牢番へ手にしていた空になった椀を渡しその場でゆっくりと腰を下ろし 戦時中とはいえ、2国間の国境紛争
国境とは大分離れたこの港町ではむしろ戦争特需の方が大きく、誰もが願ったり叶ったりだった
新米も戦争中とは聞いていたが、その噂を聞いて 平和な故郷を離れ3カ月を要しここを訪れてみたのではあったが 少しづつこの街に近づくにつれ、その話が嘘ではなかったが今は違うというのは
自らの実体験で分かっていた
そう>>572の、またかというのは他所の土地でも よそ者が街に現れると問答無用で牢に入れられてしまうというのは同じのようだが 古米は、そりゃあんたが俺を見るなり街中だろうがなんだろうが剣抜くだからだろうが!
と、新米を見ながら心の中で突っ込んだがあえて言葉には出さなかった
牢屋の中年はそれを見ながら苦笑しつつ、そりゃ戦時中だからねと言葉を濁しつつ話を続ける あんたらも知ってるだろうが、アリは初めは蟻のように小さく蟻のような形をしている。
しかし、何かを捕食するにすれ大きくなり猫ぐらいの大きさになれば猫のような、
犬ぐらいの大きさになれば犬のような、 人の大きさになれば人に、か……アリに食われた門番を思いながら思わず口に出す新米
よそ者が牢屋に入れられるのも あるでは意味仕方がないのかも知れない
もっとも完全な擬態ではないので簡単に見破ることは出来るのだが
と、ここで意外な 「お前ら出ろ、釈放だ。もう騒ぎは起こすなよ」
と衛兵に牢屋の扉を開けられ 叫び声がしたのは新米が牢から出ようと右足を一歩踏み出そうとした瞬間であった 『ヒイロ!』新米がそう呼ぶと、衛兵が新米らに返そうと思った荷物の中から
シャムシールと思われる一刀の剣が消え、新米の手に現れた
手の中に突如現れた剣を気にすることもなく叫び声がした場所へ新米が 変貌しようとしていた 少女の肉を突き破り内側から何か得体の知れない物が出てくる
新米は吐き気を堪えるが そこで後ろから来た古米が、あいつは俺の獲物だ見てろ
と躊躇なく、少女ごと直刀のやや短い剣で突き刺し 右手に持つ剣の柄頭を左手で押し出しながら刺突 古米の得意の形であるが その一部始終を見た衛兵は、やっとのことで口を開いた
「おっ、おまえら何者だ?見たことのないシャムシール?に直刀の短刀
まさか極東の島……」 「さよう我らは極東の民」当然背後から声をかけられ思わずのけ反る衛兵
新米らと共に牢屋に入れられていた中年の親父は、新米の見かけた遺骸が
再生を初め完全に蘇生をみた時に気絶していた
新米は元遺骸に 元遺骸はそれを受け取りながら
「この島、御二人方が来られるまで、この地で民とアリソンなる魔物の所業と
民の話を聞いて来たがこれは我らが刈る縁のある魔物ではござらん。……が、御二方はいかように そんなことよりそこの衛兵 この近所に優秀な医者か治癒術師はいるか?
この少女はまだ助かる 後一刻以内に治療を受ければだが
と古米が 冷静に考えれば内側から食い破られているのに助かるわけがない。
しかし衛兵はその言葉を聞き今呼んできますと外へ駆け出して行った。
蘇生薬や虫を使うつもりか古米? と新米が、 今までは午後5時になるとアリは帰るという
では少女の体から出てきたアレはなんだ? 明らかにアリではなかったが……
言いようのない胸騒ぎを覚え、外へ出た衛兵を追った新米が 酷い濃霧だった ほんの1m先も見えない
土地勘もなく地図もなく来たばかりの新米はすぐに迷ってしまうだろう
仕方がない戻るかと新米が 自らの手を見ようとするがそれすら見えない程の濃霧であり やっとの思いで元いた防ア壕の扉までたどり着いた とその時 背後から島が
「新米殿は修業が足りんのでござる。拙者ほどのものになればこの様な濃霧とて
雲一つない真夏の日差しの元・・・とそれはいいのでござる。してさきほどの回答はいかに?」と 目前の困っている人を助けずして何が武士か?
そう新米が答え、扉を開くと その場違いな音を出したのは古米だった
「新米ちゃん、そうそれで正解」と初めからいつものように厄介ごとに首を 見事に飛んできた矢を交わした
新米はさすがは忍だなと感心し、島はそんなことしなくても鉄砲じゃないんだから
掴めばいいのにと思いつつ、矢の飛んできた方向に目を向けると かわされたことに驚いたであろう射手が背を向けて逃げるのが見える 夜霧に紛れた帝国の兵かと思ったが、只の素人? 目的は分からぬが
何にしても濃霧に紛れて逃げられない内にと新米が 蘇生したばかりの少女が「だめ、あの人は多分……」
と新米の裾を掴んだため逃げられた
気絶から回復した中年が 衛兵が帰ってみた すまん医者も呪術師も見つからなかった
それよりも 大変な事が起こったと表情を引き締め慎重に語り始める 慎重と呼ばれた中年の親父は、気を失う寸前に衛兵からの話で完全に目が覚め
そしてそのことの重大さに改めて気を失った
衛兵と慎重とのやりとりは、共通語ではなくこの国の言葉のため新米には それを踊りにかえ、なんとなく意味を察した少女と共に踊り
島はそれを日誌として記録した
ここだけ見れば平和そのもの アリソンも帝国の影もない平和な風景
しかし現実は儚く突然 踊り間違えた古米へ蹴りが飛びがその脚に霧がまとわりついた
踊りに参加しなかった新米は難を逃れ頭を抱えながらその場にうずくまる 奴らが来たようですね 全くアリソンといいレジスタンスといい
今度は帝国さんですか 今夜は長い一日になりそうですね
と島が間髪入れず 防ア壕のはるか上空で反物質を召喚したのだ
帝国の兵の大半は、濃霧を操る魔術師たちも含め何が起こったのか理解できなかったであろう
すさまじい熱量は濃霧を隠れ蓑とした帝国ご自慢の飛空艇軍もろとも一瞬で吹き飛ばし、 爆風は防ア壕の鈍重な扉の隙間からも物凄い勢いで吹き込んできた。
よく扉が壊れなかったものだ。と新米は感心しつつ、風の行き追いがなくなったところで
うずくまった防御姿勢から身体を まるで軽業師のように半回転させながら起き上がるとそれを見ていた古米が茶化すように口笛を吹き 新米が古米を睨みつけようとしたところで
「それがし、もう魔力がござらん。よって回復するまでまた屍に戻る。
新米殿、古米殿後はよろしくでござる。」と言って島が 全身から腐敗臭を漂わせながら足元から徐々に崩れていき近くにいた少女を取り込んでしまうのだが 少女に腐肉が付く前に古米がひょいと体を持ち上げて場所を移動した
それを見た中年はまた気絶し、衛兵は見なかったことにして
「察しはついているだろうが、帝国の奴らアリソンの襲撃のない夜を見計らって 夜食を集めている」と重々しく言ったが
新米には「夜食を集める」の意味がわからず鸚鵡返しに 突然現れた鸚鵡は、古米の腕に止まると「新米のバーカ、バーカ」と一度鳴き
忍び用語の片言で地上に居る帝国軍の規模を大かに伝えて来た
新米はあの鳥、いつか串焼きにしてやると思いつつ、再度夜食の意味を 質問しようとすると身体が浮かび上がっている事に気付いた
先程の鳥が新米の頭を掴み飛んでいるのである 島と同様に、一見鸚鵡に見えるこの鳥もまた本来の姿ではない
忍鳥、邪眼石化鶏蛇鳥 今、新米たちのいる大陸の中西部では
コカトリスと呼ばれる生物の亜種である
また知能も鳥としては非常に高いため、先ほど新米が バーカバーカと聴こえたのは鳥本来の鳴き声に過ぎず飛んでいる最中幾度もバーカと声をあげていた
古米は持ちあげられ飛び立つ新米を見送るふりをするが我に返り地上から見上げながら後を追った 新米も古米も、夜昼布と呼ばれる極東の秘密道具を目に覆った
この布を通して外を観ることにより、白黒の世界ではあるが
どんな暗闇の中でも太陽に照らされた昼間のように見通せるのだ そこで 鸚鵡の話の通りに、小型の飛行艇多数が炎上していた 海の上にも複数墜落している
その激しさ故、古米は夜昼布は必要ないかとさえ思ったほどだ
空に目を向ければ既に主のいないのであろう大型の飛空艇が只浮いているだけの無残な姿をさらしていた
と海の方から 再び一斉に砲撃が始まる かなり距離はあるのだが轟音はここにまで届き思わず耳を塞ぐ程であったが 流石は島だ と古米はにやりとする
台風などで船舶は被害を受けることもあるので、意外と思われる向きもあるだろうが
実は洋上の艦船は一瞬の衝撃波に対しては強い物なのだ
それにかなり極少量の反物質と通常物質が反応したのは結構上空だったのもある
もっとも、それでも生体でもある人型軍艦からの砲弾は少ない もっぱら 口からの砲弾 目からの光線 そして拳による直接的な破壊
そのようなものであった このままだと、俺らも的にされるぞ
この馬鹿鳥どこに連れて行く気だと新米が思っていると そう言い終わると同時に光線がこちらに向かって飛んでくるが鳥は旋回しながら身をかわす
しかし気付かれたかも知れない と思っていると、帝国軍残兵の拠点が分かった 丘の上の教会に立てこもっているらしい
街に降下したものは一部除いて降伏を始めているのが見て取れる
「馬鹿鳥、状況が分かったから元の場所に帰してくれ」と新米が 大声で叫びながら鳥の翼の付け根を叩くと思いが通じたのか方向を転じてくれる と思ったのも束の間、新米を掴んだまま一瞬にして元の大きさに戻り
その巨体の通りの怪力で全力で新米を放り投げたのだ
むろん、放り投げた先は イタリ共和国マエスタ級通常型駆逐艦1番艦マエスタでは、先ほどの広範囲破壊兵器の攻撃から立ち直ったばかりだった
魔力探知反応のある濃霧のため、第2級戦闘配置中であり見張り員を除いては甲板上にあまり人がいなかったのもある
幸い見張り員も強化人間(といっても視力強化がメインだが)だったため、もろに衝撃を受けたものの全員命には別状はなかった
予想に反して、物理攻撃には弱いとされている人型軍艦の立ち直りが早く、艦長がヒトガタに後れを取るな
と号令をかけていた時に『奴』が突然空から それは異形の存在だった 見たこともない異国の風貌、武具に武器
身の丈は小さいながらも恐ろしい形相にも関わらず薄笑いの口
明らかに帝国兵ではなく、それを見た何人かはアリソン同様の魔物だと思い 一挙に統制取れなくなったが、回復したばかりの放送機器を使って艦長が 『前甲板上に居る者は退避、他は防御姿勢!!』の号令を出した
と、少し遅れ響き渡る轟音と共に吹き飛ぶマエスタの第一砲塔!
それはマエスタのやや斜め正面から艦橋には当たらないようにしつつ、新米を狙った 人格のある人型駆逐艦のマリは「エッ、外れた?なんでなんで?」と驚愕の表情を浮かべた。
そもそも、その位置からではマエスタの第一砲塔にも当たらない筈であった。
しかし第一砲塔にマリの砲弾が直撃したのは新米が刀で弾道をそらし、 噴煙を上げる第一砲塔を見ながら、マエスタの艦長は悪い予感が当たったな……と呟いた
はるか上空から落ちてきたにも関わらず仁王立ちのまま不敵な笑顔を浮かべるような者が
普通の人間であろう筈もなく、この様な人外に対処出来るような強化人間は負傷しており
ロボット兵も魔道士官もこの船には乗っていなかった
そこで、 ようとしたところで、艦長お待ちください『奴』はあの場所から一歩も動いていません
と声をかけられ この時の新米であるが
天守閣着地訓練(※1)を受けているとはいえ、落ちた衝撃で足は痺れており
極東の言葉を聞いたことのない者にとっては「アノバカドリ、コロス ゼッタイノコロス」
は呪詛にしか聞こえなかっただろうし、忍鳥に対する怒りのあまり思わず壮絶な顔になっていただけである
なのに、後ろから砲撃は受けるわ、今まさに艦橋から飛び出し
「コイツヲヤレバオレモカンチョウニナレル」と新米には分からない現地語で
叫びながら馬鹿でっかいレンチを振りかざしてきた
※天守閣のあるお城から地面への紐なしバンジー 普通の人なら死ぬからよい子は真似しないでね☆ 余りにも突然だった 島は海水を触媒として一時的に魔力を回復し、
体は仕方がなく『そのままの状態』で水増しをした
つまり、旗から見れば大量のどす黒いコールタール状のものがマエスタの
上部甲板を襲い、レンチ士官を ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています