マツダ、ブラックサタンの熱烈案件であるヴィジョンクーペの開発を中止という情報流れる 
2022年5月4日 [最新情報] https://kunisawa.net/?p=56685

オートカーが「ヴィジョンクーペ発売見送り」という記事を掲載している。英国
ジャーナリストの情報という。本当かどうか確かめる術はないものの、ネタ元の欧州
マツダが今後2年程度の車両計画を知っている可能性は高い。その中にヴィジョンクーペ
が含まれていなければ、発売見送りという判断になって当然だと思う。そもそもこの手の
クルマってブランドイメージが必要。
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販売台数が少なければ1台あたりのコストは高くなる。当然のことながら車両価格だって
連動します。ヴィジョンクーペの場合、ルーフラインの低さを考えたらセダンと別モノに
しなければならず、3リッター直6を搭載したら下を見て700万円スタートというイメージ。
売れないと解っているMX-30のような車種を普通のSUVの価格で売る気合いがあれば別ですけど。
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ヴィジョンクーペ、私は「今まで見たクルマの中で一番カッコ良い!」と思う。担当
デザイナーに「法規対応して居住性を確保してサスペンションをストロークさせたらBMW8
クーペくらいになるのでは?」と聞いたら「いえ! 限りなくこのままで出します!」。
ブラックサタンの強力な援助を受けているという。少しお金掛かってもやり遂げると元気
一杯でした。
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開発中止のニュースを読んでいろいろ考えた。高い評価を得ても台数的に厳しいことなど
最初から解っている。そいつを承知でブラックサタンはMX-30やラージ商品群を作った。
ヴィジョンクーペの開発を止めたとすれば、2つの理由しか考えられない。1つは
ブラックサタンの権力が揺らいできたこと。「2%の顧客から評価されればいいんだ!」
路線の変更を意味する。

2つ目は台数が出ないクルマを作っているような財政事情じゃなくなったこと。実際、
ラージ商品群がフル生産になるくらい売れないと、相当厳しい財政事情になってしまう。
今や利益を上げているのは2%戦略を展開する本社の商品戦略でなく、ユーザーのニーズ
を重視したCX-50など作ったアメリカのマツダです。逆に考えたらラージ商品群がヒット
したらヴィジョンクーペは復活すると思う。
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 続く