遠からず大手がニュースで取り上げると思うけれど今年の自動車生産台数は10%以上減ります
2022年4月19日 [最新情報] https://kunisawa.net/?p=56461

様々な事情でクルマの生産が滞っている。理由についちゃ文字通り千差万別! 新興国
からの部品が揃わなかったり、半導体が足りなかったり、世界規模での流通問題に直面し
ていたり、中国のコロナだったり、エンジンの不具合だったり、人気無くて売れなかっ
たり(これはオウンゴールですね)。多くのメーカーは状況をリリースせず、だんまりで
減産している中、トヨタが数字を出した。

・トヨタのリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/37208059.html

それによれば5月の場合、世界生産台数で10万台減の75万台だという。工場の生産休止
状況を見たらほぼ全ての車種に渡る。私がオーダーしているノアを生産しているトヨタ
車体の富士松工場は通常より6日間多く生産ラインを休止するそうな。レクサスを生産し
ているトヨタ自動車九州の宮田工場も6日間の休止。新型コロナ禍でクルマの受注は増え
ているため、納期伸びる一方。
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ノアはさらに納期伸びそう

当然ながら生産台数が少なくなれば収益状況の悪化をもたらす。生産規模は同じだけ
キープしているため、大局的に見たら「不況で売れない」のと何ら変わりなし。日本の
工場についちゃ非常に厳しいことになる。当然ながら輸出比率の多いマツダやスバルと
いったメーカーは決算に影響出てくることだろう。人の不幸が大好きな大手メディアは
大喜びしそう。

海外での生産比率が多いメーカーは、生産台数の減少分を為替でカバー出来る。1ドル=1
26円なんていうレートは想定していなかった。海外で得た利益を日本に還流させ円換算し
たら大儲けです。日産やホンダといった海外生産比率の大きいメーカーは生産台数減った
分を為替差益で埋められると思う。日産、今年の株主配当復活はカタイかもしれません。

中古車相場は微妙。あまり知られていないが日本から海外に出て行く中古車は2011年で12
2万台。この数字、クルマとして輸出された台数であり、半分に切ったり分解され部品
として輸出される車両を含めたら150万台分を超えると思われる。うち、ロシアは中古車
の13%に相当する16万台も買っていた。この台数が4月以降、激減する可能性大。日本の
中古車、ダブつくはず。

ところが新車の減産も顕著なっているため、相場を見ると2月までより少し下がったもの
の堅調。バランス崩れると大きく相場展開が変わるかもしれません。ただ輸入車について
は生産台数激減のため輸入台数が大きく減るし、為替レートだけでなく本国での値上げも
避けられない。新車も中古車も高くなる可能性大。高額商品を買おうと思っているなら今
です。