多くの日本人からすれば、韓国が日本のことを徹底して嫌っているのを見て、もうどうでもいいと考えている。けれど韓国の人は日本人が韓国人の気持ちを受け入れてくれると思っている、ということです。
実際、今まで何度もそうしてきましたから。日本人向けに作れば売れる、と信じている? だからこそコストを度外視して一生懸命日本仕様を作ってきたワケ。

 最近の韓国を見て好ましくないと思っている私も、真摯なクルマ作りを見ると真面目に評価しようと考えます。以下、韓国車だからどうのこうの、といったフィルターなしでネクソに乗ってみた。

■MIRAIそしてクラリティに並ぶ? 注目のその走りやいかに!?

 ということでシステム起動といきましょう。スタートはトヨタ『MIRAI』などと同じプッシュボタンを押す。注目すべきが起動時間。複雑なシステムを立ち上げるため、技術力ないと時間かかります。

 どうかと思っていたら、MIRAIやクラリティに勝るとも劣らないタイムラグしかない。「ほほぅ」。Dレンジはプッシュボタン式。慣れないと目で探さないと迷うが、毎日乗っていれば気にならなくなる。
アクセル踏むと滑らかに走り出す。ここで国沢光宏驚く! 燃料電池を稼働させるためのポンプ音などまったく聞こえない。耳を澄ませて聞いてもわからないレベル。

 MIRAIならアクセル開度少ない時でも「シュッシュッ」という音を出し、全開だと「ウォーン!」。クラリティも「キーン」というターボポンプの音を出す。ネクソはまったくの無音で走る。これ凄いです! 
そもそも燃料電池車を市販できる技術力はハンパない。今でもトヨタとホンダ、ヒュンダイ、ベンツだけ。相当頑張って作ったと思う。素直にリスペクトしたい。

 パワー感はどうか? 車重1870kgに対しモーター出力163ps。MIRAIが1850kgの155psなので、ほぼ互角。一般道から高速道路まで乗ってみたけれど、優劣は感じなかった。
アクセルレスポンスについちゃ「いい」。なぜかといえば燃料電池と組み合わせている走行用電池の出力が2倍くらい高いためだ。MIRAIのニッケル水素に対し、ネクソは55‌psも出すリチウムイオンを使う。