路線バスは一段と深刻だ。東京の青梅街道を走る路線バスをチェックすると、手前車線と反対側車線を走行してきた50台中、
窓が開いていたケースはゼロ(反対側の窓は開いていたかもしれない)。

 路線バスの運行会社は窓開けを推奨しているのだけれど、まったくといって良いほど実行されていない。
路線バス、構造的に換気効率良いとはいえないです。

 鉄道も実行率が低いです。地下鉄の車掌をやっている息子さんを持つ知人に聞くと「ラッシュ時などは窓を開けるよう車内放送しているそうです。
でも開ける開けないはお客さんの判断になってしまい、実行率は低いようです」。

 いろいろ調べてみると「窓を開ける」という行為に抵抗を感じる人が多いようです。確かに路線バスや鉄道で窓を開けるのは躊躇します。

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公共交通機関での窓開け換気 徹底させるには?

 どうしたらいいか。やはり政府や国交省などが「走行中は窓を2cm開ける」などの具体的な指示を出さないと難しいのかもしれません。
地下鉄なら雨の心配をしなくていいため、常時開けられることでしょう。


 路線バスは、屋根に雨天時も使えるベンチレーターがあるタイプもある。タクシーだってバイザー付きの車両が多いため、雨天時だって開けられます。

 そのほか、通行している車両を見ると、デイケアセンターの送迎車なども窓開けは積極的におこなった方が良いです。
また、仕事などで複数の人と同じクルマに乗るようなときだって、窓開けは必要。

 窓が開かない公共の交通機関は、混んでいたら乗らないというのが最大にして唯一の防御策になります。
長距離バスで隣の人が咳をしていたら不安になります。

 残念ながら、窓開けの推奨を呼びかける大手メディアがほとんど無い。
未だに公共の交通機関を運行させているのだから、政府もしっかりと呼びかけるべきだと思います。

 繰り替えします。窓を2cmでいいから開けるだけで走行中の車両換気はかなり進みます。
タクシーに乗ったら必ずすべきです。路線バスや鉄道なども周囲の人に一声掛けて少し開けたらいいと思います。