24psと10%の燃料コストが68万円に相当するかとなれば難しい。相場だと1psあたり1万円として24万円。燃費コスト10%差だと、10万km走って約12万円。
36万円差くらいまでなら、お客さんにとってSKYACTIV-Xを選ぶメリットはあるだろうが、68万円になったら厳しい。

 日本のユーザーって慧眼です。熱烈なマツダのファンや、圧縮着火をしっかり評価できる技術者を除き、魅力は感じないと思う。私も技術力に敬意を払いつつ、欲しくならないです。

 じゃあダメかとなれば、そんなことない。とにかくクルマの魅力を追求しなくちゃアカンです。前述のとおり外観まったく同じ。
マツダ幹部のなかに超ガンコモノがいて、断固として外観で差をつけることを認めないのだという。

 例えば、スポーツグレードに位置づけたらよい。足を変え、ブレーキをアドヴィックスなどのカラーリングした対向キャリパーにして、マツダスピードのようなエアロを含むエクステリアにする。
軽いオーバーフェンダーを加えるともっといいかと。部品コスト10万円以下で、30万円程度の価格を上乗せできることだろう。

 ちなみに、マツダスピードのようなスポーツモデル仕立てにしたら、24psの出力アップと燃料コストの低下(高出力化してるのに燃費よくなるというのは画期的だと私は思う)
の3本立てで68万円なら納得できるんじゃなかろうか。マツダの幹部は「いいモノを作れば売れる!」と社内に檄を飛ばしているようだが、お客さんを見てません。

 そして、可及的速やかに現在180psの出力を200psくらいに引き上げる。SKYACTIV-X、ガソリンエンジンながら常用回転域ではディーゼルエンジンと同じような熱効率を持ち、
さらにSKYACTIVの父である人見さんに聞くと「馬力も上げられます」。気持ちよ〜く回る高出力エンジンのようになったら一段とスポーツモデルになります。そうすれば売れると私は思う。


※日記にも転載済
スカイアクティブX売るなら、ブラックサタンのユーザー軽視を止めることから始めましょう!
2020年1月4日 [試乗&解説リポート]
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