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一方、平常時にバックフォグを点灯すると、強烈に目に光が飛び込んできて後続車は非常に気になります。
前述の通りLEDだと網膜に残像として残ってしまうため、視線を他に移してもそこだけ見えなくなるので非常に危険。
ということで平常時はバックフォグを使ってはいけないのです。実際、海外でクルマを運転していると
バックフォグを付けているマナー違反車は見かけません。

なぜ日本だけバックフォグを乱用している人が多いのか?

理由は二つ。まず警察や教習所で全く教えないということです。
免許を取得する際の教本を見ても、バックフォグの使い方は項目にも入っていない
(フロントのフォグランプを教える教習所はある)。バックフォグ装着車は無視しているのか不明ながら、
大半の人が乱用禁止だということを認識していないようなのです。

そして自動車の販売ディーラーも正しい使用場面や使い方を教えません。元来、バックフォグは
輸入車だけに付いていた装備です。一昔前まで輸入車を売るディーラーの営業担当は様々な
知識を持っており、オーナーに使い方もしっかりレクチャーしていました。

近年、輸入車ディーラーの営業担当も素人が増え、単に売るだけになってしまった傾向。
今や野放しに近い状況となっています。