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2020年1月1日 [最新情報] http://kunisawa.net/?p=42298

昨年までいろんなメーカーに対し「利益率低くても燃費の良いコンパクトカーを作りましょう」
とか「モータースポーツやって元気になりましょう」とお願いし続けてきた。
自動車産業が環境対応などで変換点を迎え、トヨタは4年くらい前から全力で走り始めた
ことを感じたからだ。
少しでも多くのメーカーに元気な状態でいて欲しいという私の願いでもあります。

やがてスバルや三菱自動車、マツダなんか「また始まった〜。ウルサイやつだ」という
顔をする状況に。そして実際ナニもやらなかった。
2020年の新車予想を見ても、前出3メーカーは魅力ありそうなモデル無し。そらそうです。
厳しくなる燃費規制をクリアするのが精一杯で、動力性能や楽しさなんか追いかけられない。
私の世代だと1973年の排気ガス規制を思い出す。

排気ガス基準クリアが最大の課題であり、動力性能はガタ落ちでした。
いすゞはこの時のダメージを回復できず、レベル低くて暗いクルマ作りばかりして脱落。
当時いすゞが乗用車を止めるなんて考えもしなかったです。スバルがアメリカ以外で
魅力的&売れるECOカーを作れなければ同じようなことになるかもしれない。
加えてスバルの場合、海外は基本的に別会社。

スバルの収益の軸になっているアメリカ市場ですら必要な日本人って最大で10人くらいだ
と思う。それ以外の国も現地任せ。営業系の人って50人も居ればよい。
一般的に撤退は痛みを伴うが、スバルなら撤退するのは簡単。
このままだと日本も縮小均衡を余儀なくされる。ちなみにいすゞは乗用車から撤退した
ものの、ピックアップトラックで生き延びている(最近トヨタに押され気味)。

スバルはアメリカで。三菱自動車も東南アジアで頑張っていくことだろう。
マツダは世界規模でボーダーラインにあるような気がします。直近の2年でブラックサタン
の支配から抜け出せなければ大日本帝国大本営の如く徐々に厳しくなる。
新車出しても売れ行き減なんだから深刻。
結果として高いクルマ売ろうとしてるのにブランド作る予算までカットしてる。

一方、トヨタと日産、ホンダは余力を残す。トヨタについていえばTOP自ら危機感を持って
おり、世界的に見ても盤石。日産は厳しい評価を受けているものの、技術があるから
ハンドリングさえ上手く出来たら期待出来る。
ホンダについちゃ難しい。規制をクリア出来る技術力や体力あるがアメリカと中国以外は
日本を含めジリ貧の兆候。2020年にどこまで方向転換出来るかだ。

 続く