オートサロンがモーターショー化? カスタムカーの祭典で新型車が続々発表される訳
2019.12.28 国沢光宏
ttps://kuruma-news.jp/post/212547

これまで、隔年で開催される東京モーターショーで新型車を発表されることが多かったのですが、最近では年明け早々に開催されるカスタムカーイベント
「東京オートサロン」で新型車が初公開されることが増えました。それは一体なぜなのでしょうか。

自動車メーカーはモーターショーよりオートサロンを重視?

 これまで新型車といえば、当然のことながら東京モーターショーで発表されてきました。

 東京モーターショーは隔年開催のため例外はあるものの、少なくとも東京モーターショーの次の年に発売されるモデルであれば、たくさんの人に見てもらえるし、
さまざまなメディアが露出をしてくれるので、東京モーターショーで初披露するのが望ましいといえます。

 実際、2019年10月に開催された東京モーターショー2019では、トヨタ新型「ヤリス」やホンダ新型「フィット」、トヨタ新型「MIRAI」など、多くの新型車が初公開されました。

 ところが最近では、東京モーターショーで新型車を発表せず、新年早々に開催されるカスタムカーイベントの東京オートサロンで新型車を公開することが多くなりました。

 2020年1月10月から12日に開催される東京オートサロン2020の出展車リストを見ると、モーターショーに出さなかったクルマもたくさんあります。

 その筆頭はトヨタ新型「GRヤリス」です。今後は燃費規制や騒音規制など極めて厳しくなるため、いまや世界規模でスポーツモデルの新規開発をおこなわなくなっています。
スバルがハイパワーエンジンを絶版させているのもその規制のためです。

 トヨタの場合、燃費の良いハイブリッド車をたくさん販売しており、燃費総量規制に余裕を残しています。