GR-4、おそらくトヨタの社内基準を守っていない。ワクから抜けられないホンダと好対照です!
2019年12月22日 [最新情報] http://kunisawa.net/?p=42168

トヨタはカンパニー制を採用し、それぞれの部門で独立採算黒字を目指している。
RAV4やカムリといったドル箱を持つミッドクラスカンパニーや、世界的なヒットになっている
IMVやミニバンを持つCVカンパニーなど余裕。
そんな中、ヒジョウに厳しいのがGazooカンパニーだ。なんせスポーツモデルばっかりのため
売れ筋車種無し。その割にモータースポーツでお金使う。
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Gazooカンパニーの友山さんは、他のカンパニーからのプレッシャーを感じていると思う。
そんなGazooにとって始めてゼロから開発したクルマがGR-4である。
もう少し深く考えるとGR-4こそGazooが作りたいクルマだと考えてよい。
当初、WRC参戦車両のホモロゲを取るために作るGR-4のウワサを聞いた際、
昔のセリカGT-FOURのような「なんちゃって」になると思った。
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セリカGT-FOUR、ホモロゲのための穴など開けたくらいで実際のパフォーマンスは追求
していなかった。したがってGR-4も市販車は3ドアのボディに代表される基本スペックだけ
だと考え「230馬力くらいでしょうね。いや200馬力ってこともある」くらいの期待度。Gazooは
採算性悪い車種ばっかりのため、コストダウンして2万5千台売れたらいいというイメージです。
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ところがGR-4のプロトタイプを見て「こら凄い! ホンキだ!」。ボディからしてハンパ無い! 
フェンダーやバンパーといった強度に関係無いブブンはベナベナ。開発責任者の斎藤CEが
フェンダーやバンパーを押して「簡単に凹むんです」と笑う姿を見て「こらトヨタじゃありませんな!」。
おそらくGR-4を開発するにあたり、トヨタの社内基準は守らなかったと思う。
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守ったらツマらないクルマになるからだ。公表されていないがエンジンだって1600ccターボで
270馬力/350Nmくらいありそう。ゼロから開発したエンジンだと考えたら常識外れ。
トヨタの基準だと様々な条項でダメが出るハズ。
さらにコストを抑えたいGazooながら屋根には軽量の新素材を採用するなど手抜き無し。
「これがモリゾウさんの作りたかったクルマですね」。
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 続く