自動車業界が持っている前向きのチカラ、大幅に弱まる。例えば三菱あかんね
2019年11月21日 [最新情報] http://kunisawa.net/?p=41700

古今東西、自動車ギョウカイ、いろんな話題を提供し、常に存在感を見せるというのが
今までのスタイルだった。けれど最近、そういった努力を全くしなくなったと思う。
新型車無いと全く露出無し。広報部門、不祥事の時のカバーが仕事だと思っているらしく、
クルマの楽しさや良さをアピールしようとしません。当然ながら露出が全く無くなってしまう。

例えば三菱自動車。な〜んも記事が出ない。メディアからすれば新型車出ないため
基本的にネタ無し。新型車の競合車になれば比較車両で登場するものの、ライバルメーカー
も新型車を出さないため声は掛からず。さらに広報スタッフだって人数いるのに、
ネタを提供しない。かくして三菱自動車の話題が無く、お客さんも三菱自動車を忘れてしまう
のだった。

スバルも絶版エンジンが話題なったものの、将来の楽しい話じゃない。今までのスバルの
ブランドを支えてきたものが無くなるだけ。鉄道ファンで言うところの「葬式鉄」の騒ぎと一緒。
今まで普通に走っていたものが無くなるとなった途端「ありがとう!」とか「ごくろうさま!」と
集まってくる人達です。スバル、ここ何年か新しい技術を出していません。

はたまたあるメーカーの社員に聞いたら「ウチの会社はどちらに向かっているのか全く
解りません。船長がいない船のようなものです」。メーカー自ら方向性を決めるのでは無く、
規制などに対応したクルマを作ることしかしないのだという。こんな時こそ船長が大切だと思う。
今のところ船長が誰だかハッキリ解るのはトヨタくらいのもの。
三菱もスバルも社長の顔が見えぬ。

日産は社長がいない状態なのだから半年くらいは仕方ない。ホンダとマツダは船長の席に
座っているけれど、皆さん口を揃えて「操縦しているかどうか解らない」という。八郷さんも
丸本さんも、章男さんのようにもっとキッチリとした方向を決め指令を出したらいいと思います。
「いい人」だと下の人達は忖度したり、自分勝手に解釈して違う方向にカジを切ってしまう。

3〜4年前から「トヨタが全力疾走している。走り出さないとぶっちぎられる」といろんな
メーカーに言い続けているが、いかんせん存在感無く、どこも聞いてくれません。
今後、さらにトヨタの全力疾走がハッキリ解ってくると思います。