マツダ新型「CX-30」は競合車に比べると… デザインや価格がアリなら良いかも!
2019.10.31 国沢光宏 https://kuruma-news.jp/post/192487

マツダの新型SUV「CX-30」の実力は?

 いまや国内外すべての自動車メーカーにとって期待の星はSUVです。クルマ好きだって
ミニバンよりSUVに注目してます。

 ということから、マツダとしても「マツダ3」より「CX-30」の方が本命&売れ筋だと
考えいる様子です。東京モーターショー2019でもCX-30を大々的にお披露目し、勢いを
付けようとしてます。果たしてCX-30は良いクルマなのでしょうか。

 じつはこのクルマ、日本での発売を前にヨーロッパで先行試乗会をおこなっています。
そのときの評価を見ると、文字通り「絶賛!」状態。とくに走りの質感が素晴らしい
クルマだと紹介されてます。

 となれば試乗する際の期待値も高くなり、最初はマツダ3や「CX-3」と同じ1.8リッター
のディーゼル車をワクワクしながらハンドルを握りました。

 エンジンを始動すると、いまや珍しいくらいのディーゼルっぽいカラカラという賑やか
な音を出します。もちろん辛抱出来ないレベルではないけれど、少なくとも「良い」と
はいえません。

 ディーゼルの後に2リッターのガソリン車に試乗しましたが、こちらも走り出すとき
から少しばかり曇った&湿ったエンジン音となり、1.8リッターのディーゼル車と同じく
音や振動が賑やかで、静かなクルマだと期待しない方がいいです。

 さらに、いまや希少になった6速ATの変速プログラムのせいか、1速で30km/hくらい
まで引っ張ることもあり、賑やか感は増幅されます。最近の同クラスのATは7速以上が
一般的で、ボルボ「XC40」だって8速ATです。

 絶対的なパワーはどうでしょうか。FF車で1460kgあるボディに116馬力/270Nmという
スペックのディーゼルなので、予想通り物足りない感じです。

 より正確に表現すると、街中で流れに乗って走っていれば不満なしですが、ただ高速
道路への合流や、登り坂で加速しようとしてアクセル踏み込んだ際に「CX-5と同じ2.2
リッターのディーゼルもあったらいいのに」と思います。

 続く