>>954 続き

https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2018/11/20181129_lexus_es_022.jpg

 デジタルアウターミラーですが、私のような“ロウガンズ”だと最初からあり得ないです。
というのも、後方カメラの画像を表示するのは50cmの距離にあるスマホサイズより
一回り大きいだけの液晶画面だからです。老眼鏡が無ければスマホも読めない人ですと、
前方を見た直後の焦点が合いません。
50歳代以上の人は老眼が進行した時に、これは厳しいかもしれません。

 ジジイの意見だけですと不公平なので、老眼鏡で矯正して改めてチェックしてみました。
すると4つの課題を発見。

1)画像出るレスポンスが実際よりワンテンポ遅れる。
2)画像の解像度は普通のミラーより明確に劣る。
3)LEDヘッドライトのクルマが後ろにいるとチカチカする。
4)夕方に乗って試すと、逆光に極めて弱い。

 以上、現状のデジタルアウターミラーは、若い人でも厳しいのではないだろうか。

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 逆に評価出来る点は、後方死角がないこと。カメラ性能や画像処理速度が上がれば
かなり実用的になると思います。2018年時点では21万6千円も出して
使い勝手の悪い装備を選ぶことも無いというのが素直な感想です。

 もし知人や友人に「デジタルアウターミラー、どうよ?」と聞かれたら
瞬時も迷わず「考え直した方がいいよ」とアドバイスするでしょう。
デジタルインナーミラーも私的にはパスです。

 以上。レクサス新型ESのカッコ良さが気に入り、価格も問題ないと思う人なら、
ぜひ購入検討してもよいクルマだと思います。感性の鋭い人なら、
多少乗り心地が硬くなりますが素直に走ってくれる「Fスポーツ」グレードをオススメします。
その場合は、ブラインドスポットモニターをオプションで付けることを強く勧めます。
なぜ安全確保に効果ある装備を落とすのかが理解出来ません。
そのあたり、私のレクサス不信の一つになっています。

【了】