■初期型アウトランダーPHEVオーナーは乗り換えたくなる!?

 マイナーチェンジしたアウトランダーPHEVに一般道で試乗してみた。基本は私が乗っている2015年式と同じ。
 満充電した時に走れる距離が10%伸びたり、走行用バッテリー減ってハイブリッドモードになりエンジン掛かった時の騒音&振動レベル低くなったりしているものの、
2015年モデルだってエンジン掛かったのがわからないくらい静か。
 アウトランダーPHEV乗りとしちゃ、おそらく同業者が「凄くよくなった!」とホメるようなことにならない。
 一回目の車検を迎えるアウトランダーPHEVに乗っている人なら「乗り換えるなら、もう少し進化してからですね」くらいのレベルである。
 ただ2013年に発売した初期型からすれば、驚くほどいいクルマになったと思う。5年分の”進化”や”改良”はやっぱり大きい。
 まとめると、新たにアウトランダーPHEVを買おうと思っている人には絶対お薦め。2回目の車検になる初期型乗りなら「試乗したら乗り換えたくなるくらいよくなりましたよ!」。
 そして1回目の車検を迎えたアウトランダーPHEV乗りなら「御予算あったらどうぞ!」というイメージです。

■ついにKYBがビルシュタインに追いついた!!

 今回の試乗会で、標準ダンパーとビルシュタイン両方を一般道で試せた。
 以前、袖ケ浦サーキットで乗った時はビルシュタインもそれなりにいいね、と感じたが、一般道だと徹底的に乗り心地カタイ!
 道路のデコボコを探す機械のような硬い足を「スポーティでいい!」というレベルの人なら「どうぞビルシュタインを!」。
 でも違いのわかる人なら薦めない。
 標準のKYBダンパーのほうがずっといいです。ダンパーそのもの動きは私の改良型KYB(ネオチューン済)に届いていないけれど、
何より接着構造を採用したボディが素晴らしくいい仕事をしている。
 新型ベースでダンパーに手を加えたら、世界TOPクラスの乗り味持つSUVに仕上がるかもしれません。
 とにかくよいクルマなので、国沢光宏に騙されたと思って試乗してみていただきたい。