>>397
運動エネルギーは「運動する物体」が持つエネルギーなので、「運動する物体」とは何なのか、それがどれだけあるのかが明確になっていないと混乱する。
銃弾のように1個1個分かれていれは、銃弾1個が持つ運動エネルギーは速度の2乗に比例する。
ただしこれはあくまで銃弾1個が持つ運動エネルギーで、2個分なら2倍、3個分なら3倍の運動エネルギーとなる。
たとえば銃弾が一定の距離間隔(たとえば1m)で連続して飛んでくるという条件なら、銃弾の速度に比例して一定時間内に飛んでくる銃弾の個数が増えるので、一定時間内に飛んでくる銃弾の持つ運動エネルギーは速度の3乗に比例することになる。
この場合は「運動する物体」が銃弾いくつ分なのかが問題となる。
流体の場合は途切れなくやって来るので、密度が同じなら一定の距離間隔で飛んでくる銃弾と同じ。

時間と移動距離がわかっているとき、速度は
速度×時間=移動距離
の解である。
ある「瞬間」の速度を考える場合、時間が0で移動距離も0としてしまうと
速度×0=0
の解となり、これでは速度にどんな値を入れてもこの式が成り立ってしまい、速度が定まらない(不定。速度が0に定まるわけではないことに注意)。
こういう場合、その「瞬間」を含む非常に短い時間間隔とその間の移動距離から速度を求める。