自動車評論家コラム 2018/10/4 18:36
水と油!? トヨタとソフトバンクがいま協業を始める理由とは
関連: トヨタ Text: 国沢 光宏 Photo: オートックワン編集部
ttps://autoc-one.jp/toyota/special-5002885/

日本を代表する製造業とIT企業が手を組んだ

2018年10月4日、株式時価総額日本No.1のトヨタ自動車とNo.2のソフトバンクが協業を始めると発表した。
皆さん「凄いことですね!」とは思うだろうけれど、どんな内容なのか解りにくいかもしれない。

◎関連記事:
■トヨタとソフトバンク、共同出資会社を設立|新モビリティサービス構築に向け
ttps://autoc-one.jp/news/5002882/

そもそもトヨタは日本の象徴といえる伝統ある製造業の雄。そしてソフトバンクといえば、今や世界の流れとなるIT企業で、水と油のような存在だった。

私は自動車産業を長く見てきている。

自動車産業の特徴を上げると…

1.人生の中で家を除けば一番高い商品を作っている

2.大切な人命を預かっているため、信頼性やアフタービスに魂を込める

3.「速度違反」に代表される警察官や政治家ですら守れない法律を前に、比較的フレキシブルな奥行きを持つ現実社会と付き合っている