>>477
人間エンジンの出力は0.2馬力程度、これは今も昔も変わらない。
自転車は技術の進歩で軽量化や高効率化してきたので、昔から同じ0.2馬力のエンジンでも
昔より少ない力で楽に速く走れるようになった。
人間のスペックを基準とした人間に優しい乗り物といえる
(もちろんロードバイクなどの競技機材は平凡エンジンではその性能をフルに引き出せない)。


一方、クルマに搭載される化石燃料の内燃機関はそういった馬力の制限がないから
乗り手の浅ましい自己顕示欲に応えるためにどんどん大排気量化、高出力化していった。

そしてこれはよく知られているが、クルマというのは運転者の自己中心的、暴力的な性格を引き出す性質がある。
過剰に高出力したクルマで理性を欠いた運転をすることで交通事故が増大。
衝突安全性能と称してクルマの犠牲になる歩行者や自転車利用者の安全性は一切無視した、乗り手だけ守るボディの強化が施される。
そして居住性のための過剰な大型化。
また乗り手の薄汚い怠惰への欲望に応えるべく、あらゆる安楽装備も追加されてゆく。

そうやってクルマはぶくぶくと醜く肥大化し、重く巨大になってきた。
(デザイン面でも人の手で描いた優しい曲線じゃなくコンピューターによる曲線で気持ち悪い)
その肥え太った醜いクルマを動かす過剰な大排気量のエンジンはシリンダー一気筒が爆発する毎に
大気中に放出する毒ガスの量も多いので地球環境にも良くない。
個人所有の自家用車を撤廃出来ないのなら、巨大なクルマの開発、製造、販売に厳しい規制をかけるべきだ。