つぎにどういう話をするか?
それは自動車関係者が言い逃れできない事実をつきつけることです。
それは公害と地球環境問題。

「ところで、ガソリンエンジンのエネルギー効率をごぞんじですか?」
そう聞くと、まあ知っている自動車関係者もいますが、エネルギー効率はだいたい15%〜25%なのです。
これはどういうことか?というと、自動車の燃料タンクに60リッターのガソリンが入っていたら、
それを全部使い切ったとき、自動車を走らせることに使われたエネルギーはわずか9リッターか15リッター。
あとの50リッターばかりはすべてこの地球の空気を熱するために使われたようなものです。

世の中の自動車関係者で、ガソリンエンジンのエネルギー効率を知っているひとはいますが、具体的にこういう計算
をしてみている
ひとはまずいません。この点の自動車関係者の自覚を促すべきです。

そのひとの自動車がもし、大型のV8エンジンの車両であったら、一つのシリンダーの容積は500cc以上。
V8は1−8−4−3−6−5−7番シリンダーの順で、ほぼ90度ごとに爆発しますので、
エンジン一回転ごとに2000ccほどの排気ガスが生み出されます。それも単なる排気ガスではありません。
ガソリンの75%以上がただ熱エネルギーと化して、800度前後の高温で排出されるわけです。
その排気ガスが、3000RPMなら毎分大型ペットボトル4000本分の排気ガスが出る。
高速道路で4500回転回せば、毎分1.5リッターのペットボトル6000本分。
1時間走行すれば実に36万本のペットボトル分の空気を熱し汚染するのです。