>>946
電子制御インジェクションってのはソフトウェア的には燃料調整マップに従った制御を行う。
それは緻密な制御を可能とするコンピューターほど細かい制御ができるわけだが、それ以前の電子制御だと
いかなる操作をしても「壊れない」ことが大前提。

一例を挙げれば噴射する燃料の濃さなんかがそうだね。
薄い燃料で効率的な出力と低燃費、低排出ガスを実現するが、限度を越えりゃ燃料による冷却効果を見込めず
ピストンが溶けるほどのダメージを負う。
そのためには、効率や環境性能は許された範囲まで落として燃料は濃い目に吹くが、最適な燃焼からは離れるため
性能面で詰め切るためには技術の進化を待たなきゃいけなかった。

その妥協点が安全マージンというわけで、昔サブコンなんかでセッティング詰めてたのは、そうした特性を変更して
安全マージンをギリギリまで削る試みだったんだよ。もちろんセッティング間違えるとエンジンブローするが。

あとは結局のとこセンサーからの数値を読み取って制御するので、その数値次第では燃料噴射量その他の
調節を行い、必ずしもドライバーの意図通りの動作は行わない。
その極端な例がセンサーから情報が欠落した時なんかのセイフティモード。

今でも基本的にやる事同じだけど、統合制御だからコントロールする範囲は増えたね。