日本車の地盤沈下か? カー・オブ・ザイヤーは輸入車のボルボXC60に決定!
国沢光宏 ??|??自動車評論家
12/11(月) 13:55
https://news.yahoo.co.jp/byline/kunisawamitsuhiro/20171211-00079167/

『ボルボXC60』が2017-2018の日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下COTYと略)に選出された。
38回という長い歴史で、輸入車のCOTY受賞はVWゴルフ以来の2回目。
しかも比較的手頃な価格のモデルが選ばれるCOTYでの歴代最高額車だ。
圧倒的に日本車強い自動車業界では驚くべき結果と言ってよかろう。

なぜボルボXC60が受賞したのか? 状況を紹介したい。
今年の有力候補として存在していたのは、トヨタ・カムリと、ホンダN-BOX、
スズキ・スイフト、BMW5シリーズ、ボルボXC60の5車種。それぞれ特徴が全く違う。
カムリを見るとアメリカでのベストセラーカー。クルマの仕上がり文句なし。

N-BOXは日本車が得意とする軽自動車の中で圧倒的な完成度を持つ。
白ナンバーの普通車と比べても全く負けていない走行性能や安全装備を持つ。
スイフトの「久々に登場した200万円以下のスポーツモデル」を高く評価する選考委員も多かった。
5シリーズの場合、クルマとしての洗練度や上質感という点で大きくリードしている。

XC60の「世界最高レベルの安全性」を持ちながら、
5シリーズに負けない上質感のクルマ作りを評価する選考委員も多い。
いずれにしろ60名の選考委員は、それぞれ自分の考え方を持つ。
結果、最高点の10点がかつてないほど分散することになった。
私も知り合いに聞くなどして”出口調査”をしたのだけれど、全く読めなかったほど。