>>322
そうなのかなぁ。そうしたら海老原博幸の"カミソリパンチ"を評価しているボクサーやトレーナー、識者やライター、そしてボクシングフ
ァン、それらが皆節穴だったことになるよ。少なくとも自分が所有している書物や、図書館や本屋で読んだ本に、「海老原はパンチが無い」
「海老原のパンチは誇大広告だった」「海老原が1RKO勝ちで世界王者になった試合は実はキングピッチが狸寝入りをしていた」等と書かれて
いる箇所は一つも無かったけどなぁ。海老原のパンチが他のボクサーのそれと何かが違うから、同時代の多くの人が"カミソリパンチ"と評
して、それを認めていたのだと思うのだけど。

あと、海老原本人も自身の拳が脆いことは自覚していて、生前に「骨が細かく弱いのは生まれつき。子供の時から医者に魚をいっぱい食え
と言われたが、嫌いだった。」という言葉を残している。

また、参考までに、半世紀間ボクサー達の身体を診続けその業界の草分け的存在であるコミッション・ドクターの吉田幸夫氏が、1963年にパ
ンチを測定する装置で海老原博幸の"カミソリパンチ"を調べた所、東洋ライト級王者の小坂照男のパンチと同じ数値だったとのこと。興味
深い話ではある。