モーターサイクルには前ブレーキレバーだけで前後輪制御できる前後連動ブレーキってのがあってな


自転車というのは100年以上、キャリパーブレーキでうまくやってきた。マルコ・パンター二がアルプスやピレネーの下りで100km以上で飛ばし、ディスクブレーキでないので困ったなどということは無かった。ましてや、一般の人にそこまでの性能は必要ない。むしろ、利きすぎるブレーキは接地面積の狭い細いタイヤと組みあわされると一般のひとには危険だ。

とにかく『人より少しでも速く走ろう』とするので、ホイールを軽くして加速抵抗の上で有利にしたい人たちがカーボンのリムへ向かい、カーボンのリムはキャリパーブレーキだと摩擦熱で接着が剥がれてくるので、ディスクにせざるをえない。しかし、そのカーボンのリムをどうやって無公害で処理するのか?いや『無公害で廃棄処理しているのか?』。

もうひとつ、ディスク・ブレーキは『液体で作動させている』ものが多いわけだが、そのレバーからブレーキまでをつなぐ液体には、2種類ある。ひとつはグリコール系、もうひとつはミネラル系。このグリコール系は、ヨーロッパだと環境汚染物質に指定している国もある。眼や皮膚に対して毒で、さらに生殖にも悪影響がある可能性が指摘されている。ミネラル系はいくらかましのようだが、それでも河川などに流してよいものとは思われない。なにしろ、ミネラル系のブレーキ・フルードの取説には、ミネラル・オイルの蒸気を吸入すると気分が悪くなる場合があるので、換気をよくしろ、と書いてあるだけでなく、『防毒マスクなどを着用してください』と書かれている。私はこういう取説の文をみると引きますね。それを年に一回交換しろと書いてある。3台持っていたら、年に3回?その廃液をたとえば東京都民の10人にひとりが通勤で使い、週末の運動に使い、廃棄したら?どのくらいの公害になるのか?

そういう自転車を誇らしげに、ワンボックスカーに積み込んで、また排ガスを出し、途中でビニール袋に入った菓子パンを食べて、ビニールを捨て、、、それはエコな趣味ではないのではないか?と私などは考えてしまいます。